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異世界教育物語(仮  作者: 月神波瑠
第1章 〜幼児期編
3/22

知らない天井から?

1章 〜幼児期 執筆しました。

「知らない天井だ…」。(異世界のテンプレですね(笑))


 赤ちゃんが声を出せるのは実際は2ケ月かかるらしいですがそこはご了承下さい。


知識チートの意味を『神様からの知識』と別の能力に設定を分けてみました。

ちゃんと伝わればいいですが……気にせず今後読んで頂けると嬉しいです。

 記念すべき異世界生活の初日が始まる?


「知らない天井だ……」

(異世界のテンプレですね(笑) )


 真っ暗で物凄く狭い空間だが何故か安心できる居心地もいい感じだ。

(あれれーまだ生まれてないのか? 神様は転生とは言ってけど。まぁ――)


 まあっかいっか! と思っていたら急に視界が明るくなった。


 俺は首を向けて辺りを見渡そうとするが首が全く動かない、仕方なく視界の中にいる物を見るて肌に感じる感覚で俺に起こっている認識できた。

 俺は初老の女性に抱き抱えられ綺麗な布で身体を拭かれていた、さらに周りを目で追える範囲に視線を移すと、まだ霞がかかってよくは見えないがベッドに横たわっている女性が見えた。


「おぎゃー」

 俺の意識に反して声が漏れてしまったようで、やっと――今、俺の異世界転生に起きたことが理解できた。


 俺に起こった異世界転生は死にかけて、突然前世の記憶が蘇るパターンじゃないようで、出来ればそっちの方が俺的には良かった、転生してもらった訳だし文句は言えない。

 明らかに自分のようすを見ても俺は今――産まれたばかりの赤ちゃんだ! はっきりとした意識と人格あれども手足首も動かせない。

 なすがままの状態まさに前世のことわざで言うと『まな板の鯉?』いや、死ぬ運命を潔く待つたとえとしても使われんだったっけ――。


 俺はこれからこの世界で俺の遣りたい(やりたいこと)ことをするんだ――。


『神様からの知識と俺自身の経験と知識で精一杯、この世界で生きていくんだ』――。

『異世界に教育を――義務教育をだ!』


(生まれた立てなのにツイツイ熱くなった、冷静にならないと、神様には転生先はお任せしたけど、ここはどこなんだろう――か?)


 俺が心の中に思い描くと頭の中に一つの国の名前が浮かんだ『リヒテナウア王国』

(これが神様の言っていたサービスだったのか、まあ、詳しいことは後でいいや、それより先に別のことだ!)


 産婆さんなのかな? その初老の産婆さんが俺を若い女性に見せようとしていた。

 俺を取り上げたであろうその初老の女性の声と奇麗な優しい女性の声が聞こえてくる。

「ミレーヌ様、おめでとさん! 男の子だよ」

「ありがとう、マーサさん」


 視界がやっと開けてきて近くによったミレーヌと呼ばれている女性は、若い女性二十代前半の金髪ロングヘヤーでモデルか――って美貌だ!


(あれ、兄貴の長男産まれたとき病院に数日後に見に言ったけど遠目で見ただけだけど赤ちゃんってこんなに早く目も耳も聞こえるもんだっけ? か……神様が特別サービス言ってたのこれなのか?)


 そんなことを思っていたあたりから、マーサと呼ばれる産婆さんが俺を産湯に浸からせながら、さすがに慣れたもんなんだなろう、喋りながら身体を手で優しく濡らしながら拭いてくれてる。

「こんな大事な時に旦那様ったら何してるんだろうね、まったくもう男ときたら肝心な時に」

「仕方ないですわ、領都で大事なお仕事ですから」

「とは言ってもね、この大切な時期に家を空けるのはどうかと思うよ」

「今回の護衛はたっての希望だそうですから、リリも居てくれてますし」

「ば、ぶぅー」(ちょー、気持ちいいー)

「あらら、産湯につかってこんなに気持ち良さそうな顔する赤ちゃんって」


 とマーサがにっこり笑って俺に微笑んでいる。

 お風呂か、湯船に浸かるなんて3日ぶりです。前世から――この体になってから全然関係ないですけどね。

 久しぶりのお風呂もとい産湯が気持ちよくてそれどころじゃないけど、ただ前世の俺の世代には産湯はNGなんだよね。兄貴の奥さんが言っていた、多分だけど病院で産まれたからなんだろうか。NGって言うくらいだから医学的根拠あるんかな――でも。


 会話の中の父様は護衛ですか、ちょっと父様が気になるところですが。


 俺が産湯に使っている中、何かドアの奥からドンドンという音がちかずいてきて突然ドアが開き銀髪ロングヘヤーの幼女が部屋に入ってくる。


「お母様ー」

「アリス様、いくらなんでも生まれたばかりなんだから、部屋に入ってはいけないよ」

(お母様と言う事は俺の姉様ですか!なんてお転婆な登場ですか!)

「ちゃんと生まれたんでしょ、外から見えないんだもん」


 俺の視界に見える部屋の様子からするとカーテンが閉まっていた。

 どうも庭からこっそり覗こうと思ったが背が低くてカーテンも閉まっていたため、見えなかったらしく慌てて玄関に向かって走り出してってそんな状況ですか? 姉様。


(その行動もちょっとお転婆すぎませんよ、姉様)

「はあぁ、アリス様」

「リリにちゃんと清掃魔法かけてもらったもん」

「すいません、奥様、お嬢様がどうしてもお子様にお会いしたいそうでお止めしたのですが……」

 もうし訳けなさそうにメイド風の服を着た桃髪の少女が部屋に入ってきてきた。

 名前はリリ――可愛いメイド服の似合う可愛い少女です。

(ふ、これは神様の配慮なのか!  ……ゲフンゲフン……あっ睨まれた)


 俺がリリと思い浮かべると、断片的ないくつものデータが頭の中に浮かんだ。

 ITに詳しいサークルの奴がいってたな、データはあくまでもデータでしかない事象の塊なんだっていろんな事象を集めてデータになりさらに色々な分析して始めて情報となるって


 俺は神様からの知識のデータから情報にするため考えて始めた。


 リリは半年前に孤児院から我が家にやって来た、我が家はメイドを雇うほど裕福ではないものの、流石に身籠な母だけでは2人も子供を世話するには大変んだろう。隣の村孤児院から12歳の女の子を雇い入れた。

 この国の孤児院は一般的に12歳になると孤児院からでなければならない、10歳位になると職業訓練をされるその子を我が家のメイドとして採用した。


(うわー、マジで、凄いな神様からの知識、まるで俺自身が見てきたような錯覚さえする、

特別サービスってこのことなのかな、まるでアカシックレコードを覗いて観てるようだ)


 あと12歳のメイドのリリが清掃魔法が使えるのも母様の指導によるものだ!

(さすがです! 母様)


 そんな優秀遺伝子を半分受け継いでると思うとこの先がちょっと楽しみだ。

 俺はと言えば産湯上がり綺麗な布に包まれて母様のベッドの横でウトウトしていた。


「まあ、アリスはお転婆ですからね」

「お母様酷いです。で、女の子? 男の子?」

「男の子ですよ、これであなたはお姉様ですよ。これからはお淑やかにならないとね」

 と母様が皮肉交じりに言うとアリスはふてくさった顔で……。

(なぜか俺を睨めつける!)

「立派なお姉さんにならないとね! アリス・お嬢様」

「マーサも酷い事言うのね、私のどこがお転婆何ですか?こんなにおとなしく家にいるのに」

「それはお父様に叱られて罰をうけてるからじゃないの?」

(なんてお転婆な姉様なんだろう。あっ、また睨まれた)

 とは言え前世では姉はいなかったのでちょっと嬉しいと思った俺であったが。

「で、私の弟は?」

「こちらでございますよ」

「ふーん、お父様に似てないのね、まるでオークみたい髪の毛だって少し黒っぽい?」

「髪の毛の色はまだはっきりわからないわね、目の色はあの人ね、綺麗な青だもの」

(かぁーーなんて姉様だ、可愛い弟をオーク呼わばわりとは! あれれ俺って黒髪なの母様を見たときにちょっと期待はしたんだけど前世の金髪してみたかったな)

「アリス様も生まれたときはそうでしたよ」

「わ、わたしは生まれたときから美少女よ!」

 とプンプンしながら腕を組んで言い放ち仁王立ちの姉様。

(自信満々すぎませんか姉様、まあこう言ってはなんだけどお母様譲りの容姿で美幼女?ではあるけど!)

 ふと姉様を見ると何故か笑っている。

(ん? なんと勘のいいー)

「ミレーヌ様、そろそろお子様に授乳を早いうちにした方がいいよ」

「あぅー」(ナイスですマーサ!)

 と言うと姉様がなぜか俺を睨めつけてる。

(っえ!  やましいことなんてありませんよ)

 初乳は赤ちゃんにとっては大事なものなんですよ。

 母親からいろんなものを受け継く大事な儀式なんですよ!

「ぶぅー」(ほんとですよ!)

 と思っているとなおも姉様が睨めつける。

「はぅー(ごめんなさい)」

 声を出すとまあいっかという感じで姉様は部屋を出て行った。って、なんのセンサーに反応したんだうちの姉様は! ちょっと怖かった……。


「しばらく様子見てたけど、少し変わった感じもするが、この歳になってまで声が出てる赤子は初めてじゃな、まあそういう子いるとは聞いたことあるが……特にどこかが悪い感じもしないし私は帰るよ、ミレーヌ様も今日明日くらいはゆっくりしてな明日また様子見に来るから」

(あれれ、やばかったか……)

「少し予定より早かったけど無事に産まれて来てくれてよかったわ、ありがとうマーサさん」

「奥様、おめでとうございます、わたしは夕食のしたくをして参ります」

 とマーサとリリが部屋を出て行った。


 ただ、意識的に声を出したのはまずったかな、兄貴の子供は声出してたけど――病院以外であったは確か2、3月後だったかなジジの家に来たときだった、ああー普通の赤ちゃんってどう言う感じなんだろうか――これは困ったな、手足も自由にならないし首だって動かせない、まな板の鯉? そんな感じの俺だった。


 母様から授乳をしてもらい少し余裕が出て来て、再度心の中に『俺が住む場所は』と思い描くと、色々なデータが情報として記憶の中から甦るように思い出された。


(やっぱり、これが神様のサービスと、特別サービスで神様からの知識と知識チートなのか……便利すぎだ。ただ、サービスはこの世界の知識ってことはわかるけど、最後に言った《《KAREA》》が全くわからない)


 これから俺が住むこの村は、王家が統治する領地の一つでノーマン王領といい、その王領の村の中の一つがホーク村という名の村らしい。

 ノーマン王領は数ある王領のうち、この国の中央よりやや東にあり領となりから王都までは馬車で6日かかる位置にあり、さらにその領都から馬車で2日かかる場所にある自然豊かな村がホーク村だ。


 詳しいこの村の記憶はそれ以上神様からの知識からは思い出せず得られなかった、諦めた俺は授乳を終えて眠気が再絶頂に達して、頭の使い過ぎではなくて、俺は眠りにいつくのだった。


(ん? 授乳シーンはないのかって?そんな恥ずかしいシーンは見せられないよー(笑) )


 ――次話につづく。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

赤ちゃんが声を出せるのは実際は2ケ月かかるらしいですがそこはご了承下さい。

ちょっと赤ちゃんから色々と表現するのは難しいですね、

知識チートの設定を混ぜました、そこは気にせず今後読んで頂けると嬉しいです。


次の話は時間が飛びます。

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