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異世界教育物語(仮  作者: 月神波瑠
第1章 〜幼児期編
13/22

母様と代官様

時間の流れは的には王領騎士団と騎士ヴァンの間になります。



 母様は俺を抱き抱えたまま一階のフロア奥にある階段で二階に上がり、代官の受付らしき女性の前にたどり着き、受付の女性の方に挨拶をしていた。


「申し訳ございません、王領騎士団副隊長のアルバートの妻のですが、代官様との御用がありましてお取次して頂けますでしょうか?」

 と言うとまたびっくっとして受付の女性が……

「か、かしこまりました! ただいま確認して参ります……そちらの椅子でおかけしてお待ち下さい、ミレーヌ様」

(ん?もしかしなくても母様有名人?……まあこの美貌ならわかるよね小さい村だしね……)


 受付の女性が奥の部屋のドアを「三回叩き」一呼吸置いてから中から「チリーン」と音がすると中に入って行った。

 ちなみに二回は内部者、三回は外部者ってなっている、リリ来客のときそうしてただけだ。

(気がつくまで数回かかったよ)

 しばらくすると執務室のドアが開き、こちらに受付の女性がやってやって来て。


「代官様がお会いになれるそうで、どうぞこちらに……」

 執務室ドアの前でいって行ってドアを二回叩きドアを少し開けてくれ母様と俺は中に入った。


 代官様の執務室は意外と質素だが書物棚やテーブル革張りのソファー立派な机と椅子でその他調度品なのが飾られており、壁には王家の紋章と王家から貰い受けた剣が飾ってあった!

(剣キター、歯あるのかな……持ってみたい……そしてファイヤーブレードって叫びたい。そんなスキルや剣技はないらしいけど……ロマンなんです)


 その代官様と言う人種は、これも以外と身なりの良い賢そうな文官服を着た、短髪金髪で顔の整った二十歳前半のイケ叔父には負けるが良い顔の男だった。


「わざわざ、ご子息と御苦労でしたな、ミレーヌ殿いやミレーヌ様、そちらに御かけ下さい」


 母様はそう言われると二人がけのソファーに先に俺を降ろして手荷物の小さな籠をソファーの横に置いてからソファーに腰掛け――母様は代官様にゆっくりと語りかけ始めた。


「いえいえ、代官様もお変わりなく、そうですね。――堅苦しいわね、クラウス様」

(意味ありげな感じが、――何だろう、この二人の関係が気になるー)

「もう、あれから何年になるでしょうか……8年でしょうか、ミレーヌ先輩」

「そうね、もうそんなに経つのかしらね。私も学生ではないですし、王宮護衛官ではありませんからね」

「ミレーヌ様も、お元気で相変わらずお綺麗で」

「あなたも、お元気なようでお世辞も相変わらずですね」

「先日は失礼しました、こちらからお呼びしたにも関わらず急用が出来まして王都に行って一ケ月も留守にしてしまい」

「いえいえ、あなたも忙しいようでなによりですわ」

「で、私にって。ご用件は何かしら?」


 突然、コンコンと二回ドアがノックされ、先ほどの受付の女性が紅茶セットとお茶菓子を持って入ってきた。


「遅くなりました、ウェールズ産の紅茶で御座います」

(なんですと……ウェールズ産の紅茶ですと! それなら茶葉がーお茶飲めるかも)

「まあ、嬉しい懐かしいわ、ありがとう」

 二人の前に紅茶が置かれて母様は代官様が飲んだのを確認してからゆっくりと飲んでいた。

「ああー、さすがに美味しいわね」

「これだけが、ここに居る贅沢ですよ、さすがにこの王領の田舎村ですからね」

「まあ、酷い言われようですね、こんな田舎村でも住めば王都と変わりませんよ! 自然豊かではありますが」

「いえいえ、皮肉った訳じゃありませんよ。ミレーヌ先輩!」

「もういいわ、先輩って言わないで」


「わかりました、ミレーヌ様、ここに来ていただいた用件は二件ありまして、まずは、先にこれを」


 代官様は、自分の執務机の机の引き出しから持ってきた、奇麗な装飾のされた木箱を母様に手渡していた。

「ありがとう、一体これは何かしら、ここで開けていいかしら」

「どうぞ、ご子息とお嬢さんへのプレゼントです、お嬢さんにはお渡し出来ができませんでしたから、今頃になり申し訳ありません」


 母様は受け取った木箱を開けるとそこには二本の銀のスプーンが入っていた。前世でも似たような習慣がある。きっと貴族の間で子供が生まれると親しい者がその子が飢えないようにと送る祝いの品何だろうか。

「まあ、これは銀のスプーンですね……」

「ありがとう――まさか、あなたから貰えると思ってなかったわ。そうですね、あの人と私の息子の紹介をしないとね」


 母様は少し嬉しいそうに俺を抱き抱えるて代官様に見せようとしていた。

「この子が、バンフリート士爵家の《《嫡男》》のアルフ、アルフ・バンフリートよ」

 士爵階級は一夫多妻は許して貰えないため表向きには正式には嫡男とは言えない。ただ将来は士爵の家名を継いでもらいたい為に、親しい物の内々ではそう表現することもあるらしい。


「これは――、出来ることならアルバート先輩に似て欲しい物ですね。さすがに容姿までミレーヌ様にられると将来が心配になりますね」

 母様は、俺を見せながら冗談交じりに言って笑っていた。

(ああ、この人は学院関係者だったのか道理で……あ〜でも俺的にはやっぱ母様似がいいです、性格(?)も全て!)

「アルフ君、アルバート先輩の様な性格だけにはならないで下さいね、そっちの方が全然心配になりますから」

「あう〜」(勿論だ!無名の代官様)

「ワハハ〜、これは傑作だ!ミレーヌ様似て賢そうだ」

 と部屋中に響くような声で大笑いしていた。

「失礼だわね、どっちみち心配なんじゃない……」

「申し訳ない、面白くてついつい、で、次が本題です……」


 先ほどまで大笑いしていた代官様の表情が真剣になり母様は俺を再度ソファーに下ろした。

 俺は急な睡魔に襲われ二人の会話が気になったが、座り心地のよさそうなソファーで眠りについた。


スゥー……スゥー。


 どれくらい眠っていただろうか――目が覚めたときには、大体の会話が終わっていたような感じの会話がつづいていた。


「わかったわ、準備しておくわね、そうだったのね――気にはしてたんだけど。まあ、アンも一緒に来るんだから問題ないわね」

「では、よろしくお願いします、ミレーヌ様。まあ、ミレーヌ先輩が居れば魔王が攻めてきても大丈夫でしょうけどね」

(あれれ、魔王なんていないんじゃなかったっけ?)

「酷いですね、私は勇者でもないですし、魔王なんて居ても勝てませんよ……」

「そうですね、そうしときましょうー……」

(おいおい、二人して――なんって会話だ。怖えーよ……母様)

「じゃあ、私の用件もこれまでです。わざわざ、ありがとうございます。ミレーヌ様」

「いえいえ、二人にプレゼントありがとう。わざわざ王都のお店で買って来たんでしょ、この銀のスプーン」

「先日までの職務のついでに買ってきたものですから」

「あと、ごめんなさいね。あなたが新しいく赴任して来たのは、あの人から気いいてたんだけどね、中々挨拶もしないで……」

「まあ、そこはお気になさらず、私もお伺いしてませんでしたからね、お互い様ってことで」

「後日、この子のお祝いを家で開く予定だから来ていただけると嬉しいわ」

「ありがとうございます。是非お伺い出来るようにしますよ、アリス嬢にもお会いしたいですしね」

「ぶぅー、ばー?」(ん? 代官様はロリコンですか?)

「あれ、アルフ君、誤解の内容に言っときますが、私はロリコンでもないですからね。ミレーヌ先輩のお嬢さんを拝見したいだけですからね。私の忠誠はミレーヌ先輩にありますから」

「止めてくれる。この子にそんな事を言ってもまだわかりませんよ。冗談も相変わらずね」


 俺が母様を観ると代官様を観て呆れている表情をしていて、代官様と言えば俺をポーカーフェイスで見つめてから視線を母様に移していた。

「アルバート殿には、後で私からこの件はお話しておきますから」

「では、私は騎士団の方々に挨拶してきますからこれで失礼するわ。クラウス様」

 母様は俺をソファーから抱きかかえて籠を持って、代官様に一礼挨拶をしてから執務室を後にした。


「ぅー、ばぁー」(オシメー)

「ああーごめんねちょっと待っててね」


 母様は俺の言いたいことがわかってくれたのか、トイレらしい個室っぽい所に入ってオシメを変えてくれた。

(ふー、母様に築いて貰える様に、オシメとお乳は使い分け出来たんだぞ、気づいてもらうまで時間かかったけど――母様よりリリが先だったけどね。どんだけ賢いんだよ、リリは)

「あぅ、あぅー」(お乳)

「はいはい、次にお乳ねー」

 受付前にある椅子に腰掛け哺乳瓶らしものからお乳を飲ませてくれた。さすがに公衆の面前じゃ直接は無理だよね。

「はいー」(ありがとうー母様)

 母様は飲み終わった俺をゆっくりと揺らしながら背中を叩いてくれた。


 ――次話につづく……。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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