9 登録
声をかけてみよう
「こんにちわー!」
結果
ぶんなぐられました
ぁあう・・・
「申し訳ありませんでしたっ!!!」
えー、ただいま絶賛土下座されております
どうやら俺を盗賊の一味と勘違いしたらしく、不意を突いたつもりだったそうです
「まあ特に怪我もしていませんし、勘違いだったということで」
「は、はい!すいませんでした!」
「そのかわり、この近くに人がいるところまで連れて行ったいただけますか?」
「わかりました。あ、私はライアともうします。あの…」
「賢司という。各地を放浪しようかと思っている。」
「ああ、ケンジさんは探索者なのですね。町に入るときの身分証明は登録証で大丈夫なはずですよ」
「…っ!すまないがそれはもっていなくてな」
「なんと!では町に入るなら担保として銅貨が10枚必要ですが…その様子だとお持ちでないようで」
「ああ、すまない。貸してくれないか」
「命の恩人です、もちろんですよ」
そう話しているうちに町が見えてきた
「あれがジーベンの町です!」
特に問題もなく門を潜り抜けて、町の中にはいった賢司は、ライアに礼をいった立ち去った
「私は南の方で店を開いているのでまたきてくださいねー!」
と言っていた
「ふむ…、探索者、か。強くなるにはちょうどいいかもな」
道の人に話を聞くと、探索者はギルドによってまとめられていて、この町でも探索者として登録できるということであった
「しっかし最近の若いのはみんなみんな探索者になりたがるんだねぇ。君もなるのは止めないけれど危険な仕事なんだから、死ぬんじゃないよ?」
「はい、わかりました。ありがとうございます」
ギルドに向かう道すがら、店などで値段を見ていくと、銅貨10枚は一万円くらいの価値があるとわかった
さて、この建物がギルドのようだが…
「でっっかっ!そんでボロボロだな!」
そう、100mはあるだろう建物だが、下の方はそれはもういつ崩れてもおかしくないぐらいボロボロだった
のちに聞いた話では魔法的に保護されているから崩れることはないらしいが…
中に入ってみると、受付と大きく書かれた看板が立っていたのでそちらに向かう
そこには耳が少しとがった女性が座っていた
「こんにちは、何かご用でしょうか」
まるでどこかのオフィスビルみたいだな…外見以外
(ところで賢者、この世界にはエルフなんているのか?)
『はい、ちょうどこの方はエルフですね。エルフは一万年ほどの寿命を持つとされています。耳の長いものはハイ・エルフと称されるので、短耳族、長耳族と言われるのが一般的です。ハイ・エルフはいまだに寿命がわからす、最低でも百万年と言われています』
(最低?どういうことだ?)
『ハイ・エルフの始祖がいまだに生きているので』
なるほど…。なんで知ってんだこいつは
『一つの情報が入れば隠匿されたこと以外すべてのことがわかりますので』
やっぱ便利だな、『賢者』は
「あの…、どうされました?」
「あ、すいません。考え事をしていました。こちらで探索者登録はできますか?」
「はい、少々お待ちください。あといくつか調べることもございますので」
「わかった」
さぁ、この世界で強くなる第一歩、だな
最近はマーライオンになることが多いですね
更新が遅れた言い訳にするつもりはないです