2 出会い
いきなり1000超えましたが気のせいですきっと
「知らない天井だ」
「何やってんのよ」
「痛っ!いっぺんやってみたただけじゃねぇか。なにもグーで殴らなくてもいいだろ!」
「ほら、バカなことやってないで・・・。ここはどこなんだ?」
まったくもってその通りだ。さっきの状況から察するに俺たちはどうやら勇気に巻き込まれたみたいだな。
さて、「ここがどこかはわからないが一つだけわかったことがある」
「何!?賢者サマもう何かわかってるの!?」
「ああ。さっき君たちは気が付いてなかったみたいだけど」
珍しく隆が真面目な顔をして
「賢司、何があったんだ?」
とたずねてきた。こいつがこんな顔をするのを見るのは久しぶりだな
「いや、さっき教室で光に包まれる一瞬前に、勇気の足元から魔法陣がひろがっててな。
おそらく俗にいう異世界召喚かなって考えてるよ」
それを聞いた勇気が
「マジで!!やったぁ!」
と飛び跳ねるので、いつものように鈴と弘美に沈黙させられていた。合掌。
弘美が
「まあ勇気はほっといて、これってもしかして「お目覚めになられましたか勇者様方!!!」
・・・誰こいつ
「あっ!失礼しました!私はこのマイハ国第一王女ファンともうします」
ああ。道理できれいな服を着てるな
「ところで・・・。どちらのかたが勇者様なのでしょうか。」
知るか
隆が口を開いて
「知らないな、どうやったらわかるんだ?」
と聞いていた。真面目モード続行してるな。こういう時のこいつは頼りになるからな。任せるか
「えっと・・・。皆様、ステータスと唱えてみてください」
「は?」
おっと、声が漏れてしまった
「そうしたらステータスボードが出てくるのですが・・・」
とりあえず唱えてみるか
「「「「ステータス」」」」
マジで出たよなにこれ。
「そこの称号欄に称号『勇者』がある方が勇者となります」
「ねえ、誰がついてる?私にはなかったけど、聖女ってのと異世界者ってのしかないし。弘美は?」
「私は中核者と異世界者しかなかったね。私は隆?」
「俺は剛力者、異世界者だな。賢司は?」
「俺には賢者、知を総べるもの、とかそういうのがいくつか、それに異世界者だな。これはみんな持ってるみたいだな。」
「そうね。じゃあだれも『勇者』は持ってないみたいね。」
「すいません・・・そこで悶絶なさってる方は・・・」
「勇気ですか?これが勇者とかわらっちゃうよね鈴」
「一応万が一、いや億が一?ってこともあるから聞いてみようよ」
「そうだな。おい起きろ勇気」
「お前らちゃんと名前呼べってあれほ「うっさいさっさとステータス見ろ」ステータス」
・・・哀れな
「『勇者』って称号と、調子者、異世界者ってのがあったぜ!」
「この世界終わったわね」「そうね弘美、来世でも仲良くしましょう」
「・・・おい」
「「何よ」」
「・・・空がきれいだなあ」
・・・・・・哀れな。
コホン、と王女が咳をして、みんながはっとしてそっちをむいた
「とりあえず勇者様が判明いたしましたので、御一行様はこちらへ来てください」
「・・・・・・・・」
言いたいことは山ほどあるがとりあえず今はついていくか。何かわかるかもしれないしな。
次は27日投稿予定です