表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巻き込まれ賢者  作者: 八尋
15/19

15 金金金


死者の街の目の前でアンデッドと酒盛りか・・・

よく考えたらとんでもないことしてるんだなっ!



あ、300年物のワインは美味でした

舌触りが良くてふんわりと上品な香りが長く続くという素晴らしいものでした

未成年だから一口だけ礼儀として飲んだけれど、後は水飲んでるんですがね


「そうか…。スーさんもいろいろあったんですね」

「ああ!ここに来る探索者とか言ったか?を撃退してたらなんだか不死の閃光などど呼ばれたこともあったのう」

「それって…もしかしてバングル、額当て、細剣装備ですか?」

「それに軽鎧をきていたのう」

「なぁ、まさかとは思うが、あんた一回殺されてないのか?」

「フハハッ!我々はアンデッドぞ?皆一度死んでおるわ!」

「いやいや、死んでから・・・えーと、討伐か?」

「おお、お主、我を一度打ち倒したものを知っておるのか。そう、30年ほど前かのう。それは見事に倒されてしまってのう、身ぐるみはがされたのじゃ!」

「いやいやいや、じゃあここにいるあんたは何なんだよ」

「アンデッドは核が壊れない限り死なんからの。人族などでいう心臓みたいなものじゃの」

「核って魔核か?あれ高く売れるらしいんだがよく残ってたな」

「破片を偽造して砕けたように見せかけたからの。あの時は死にかけたわい。まぁ一度死んどるんじゃがの!」

そういってスーさん―アンデッドの門番―はカラカラと笑った


本名スー=エクア=ライという騎士家系の人だったらしい

ライ家はそこそこ名門だったらしいが、300年ほどの前の魔物の進行で全員仲良くアンデッドらしい



「ところでスーさん」

「なんじゃね?」

「俺はここにを襲うアンデッドを狩りに来たわけだが・・・」

「人をかね?それならば犯罪死人どもが当てはまるかの?」

犯罪死人イリーガルアンデッド?」

「死んで尚犯罪に手を染めるものは一定数おるでな、そのものの魔核なら譲ってやろう」

「ほんとか!ありがたい」

「その代り・・・条件がある」

条件を聞いた俺は思わず呻いた









とりあえずジーベンの町に帰還した俺はギルドに顔を出した

…うん、アンデッドの魔石を30個ほど出したらいつもの受付さんが目をむいた

「ケンジさん!こんな数の魔石をいったい・・・!もしかしてすべてアンデッドの!?」

「あー、はい。まあいろいろありまして。ところでギルドマスターと面会したいのですが」

「あ…はい。そう、ですか。えっと換金はなさいますか?あと面会は可能なのは明日の昼以降になります」

「では全て換金で。明日の昼に伺いますね」

「はい。少々お待ちください。魔石の鑑定を行いますので。しばらくかかりますのでギルドストアなどを覗いてはいかがでしょう」

うーむ。そんなのがあるのか。まぁ天然ものだから品質は安定しないのか

確かにサイズはばらつきがあったよなぁ

・・・そうだ!ライアさんのところによるか




・・・移動中・・・




到着!

「こんにちわー!!!」

「うるせふぎゃっ!」

「全くあなたはいつまでも学習しませんね。これがケンジさんだったりしたらあなたの給料今月は0ですね」

「そ、それは勘弁してくださいっ!」

「あ、こんにちわライアさん」

「「・・・・・・」」

「どうしました?何かありましたか?」

「いえ、コレの今月の給料0が確定しただけですので問題ありません」

「おいちょっとま「何か?」イエナンデモアリマセン」

最後の方片言じゃねえか。アルガードに何があったんだろうか

真っ青な顔で直立不動になったぞ?こっちからライアさんの顔が見えないからライアさんがどんな表情かわからないな


「ちょうどよかったですよ。杖の方はどのような能力重視になさいますか?」

「あれ?威力向上のものではなかったですか?」

「ああ、いえ。それではなくてですね…例えば杖で物理攻撃ができるようにしたり、杖に魔法をチャージする能力を付けたりできますね」


なにそれすごい


「うーん。どうしましょうか。魔法発動自体は早いのですが」

「身体能力はいかほどでしょうか?」

「探索者ギルドではB評価でしたね」

「十分ですね。攻撃か防御かどちらが好みですか?」

「防御です。守ることは大事ですよね。できれば回避の方が好みなんですが」

「ふむ…。わかりました。ではそのように。・・・アル?あなたは何をやっているのですか?何を作るか決まったでしょう?さっさと行きなさい」

「ははははははははいっっっ!!!」

びびってるなぁ

「ところでライアさん、今日ちょっと収入があるみたいでして、きちんと払えそうですよ」

「おお!やっぱり投資して正解ですね。」

「あはは、ありがとうございます。ではギルドに戻りますね。そろそろ鑑定も終わるころでしょうし。それではまた。」

と去っていく賢司


のこされたライアのつぶやきが賢司に聞こえていたら常識を直せたのだろうか

「鑑定・・・?ギルド入りたての新人が魔石なんて一個手に入れられたらラッキーなのに多数手に入れるなんて上級探索者でも難しいから違うよね。きっと何かの鉱石でも集めたんでしょうね。」



ギルドにて

「換金額ですが金貨3枚と銀貨8枚、銅貨63枚になります」

一気にお金持ちだー・・・って!?

「な、何がそんなに高く!?」

「魔石は基本的に高額ですが、その中でも長年、おそらく100年単位で生きたものの魔石が多数ありましたので。あなたいったい何者ですか」

最後の一言だけ笑っててよかった・・・冗談、だよな?






最近PVの伸びが良くて喜んでおります

ヒャッハー!あごめんなさいライアさん静かにするからそのハンマー的な何かをしまっアーっ!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ