1 始まり
「えーっと?これって異世界召喚ってやつかなぁ」
三波賢司は光る流れに流されながらそうぼんやりと考えていた。
理由はもちろん、つい先ほど目の前で起こった出来事にあった
時間は少しさかのぼって、夏休み前の学校の教室の一部屋で
賢司は忘れ物を取りに教室へ向かっていた
ドアをガラッと開けると、クラスメイトの四人の男女と目が合った
そのうちの一人、天野勇気が口を開く
「よお、賢者サマじゃん!どーしたのこんな時間に?」
「いやあ、忘れ物しちゃってね、とりにきたのさ」
女の一人、黒沢鈴が笑いながら
「賢者だって忘れ物するかぁ」
というと、全員噴き出して笑った
もう一人の男子、雨倉隆が
「エロい話振ってもこいつ無反応だし、頭もいいからなぁ。浮いた話もないし」
と言って、女子二人に叩かれていた
「だいたい常に学年一位、高校全国模試一位キープしてるぐらい変態な記憶力だし、宿題忘れや遅刻欠席もしない優秀な人じゃん、タカシとはちがうのよ。格がね」
と、永井弘美にけなされて隆は落ち込んでいたが
「てめーなんざクラスどころか学年でもびりっけつじゃねえか」と隆にいいかえれて
弘美が隆と言い争う
そんないつもの風景、だからだろうか
賢司は一つの変化を見逃さなかった。
(なんだこれは・・・っ! 魔法陣・・・?)
そして、あたりが光に包まれて・・・
光が収まった時、そこには静寂がのこっていただけだった
処女作となりますので生暖かい目で見ていってください。
拙い文章ですがお楽しみください。