2巡目
「だ……だって、お前チロルじゃん。いつも。」
一瞬ビビった板チョコが一生懸命言いました。しおのんそんなの耳に入らず大声で……
「ああ゛?おめえは黙ってとかされて食われればいいんだよ。」
いきなり、しおのん、熱くてボコボコいってるお湯が入った鍋を持って板チョコに迫った!!
どうする!!板チョコ!!
***
板チョコ逃げた!!
……が、しおのんいつにもなく素早い動作!中指一本で板チョコの背中(?)から押さえつけた。
「ブヘッ!」
板チョコは悲しい事にその衝撃で少しカケた。「へ!」しおのんは言う。
「たかが板チョコが人間サマにたてつこうなんて百万年はやインだよ!!」
しおのんの顔は、下からライトアップされたおばけの様に悪意に満ち満ちていた。
「……!?(パタ)……」
板チョコ、しおのんの顔を見たらビックリして気を失った。(ってゆーか板チョコ体ヒネったから凄い割れたかもね♪)
材料達はあまりの恐さにひとカタマリに。(ガタガタブルブル震えてる)
しおのん、問答無用で板チョコを引っ掴む。
「……!?」
息を呑む材料達!……次の瞬間!
しおのん、何の躊躇いもなく熱湯に浸けたボウルにポイ☆
(この頃には板チョコは良いカンジに砕けてた。)
「ギィヤぁぁぁァァぁァァぁぁ!!!」
絶叫する材料達!
しおのんそんなの気にせずかき混ぜる♪段々甘~~~~~~いチョコのニオイが……しおのん、その香りに浸る。
材料達が叫ぶ!
「うわぁーーーー!」
「悪魔!」
「バケモノ!」
「人(?)殺し!」
ギャアギャア、サケぶ材料達。それにとうとうキレるしおのん。
バキッ!
持っていた木ベラを片手で粉々にするしおのん。そして黙る材料達……
沈黙……
そして、しおのんが口を開いた。
「アンタら……ちょっと……黙ってくんない……」
最後の方は怒りを押し殺した口調……材料達は一生懸命頷く。
……作業再開♪
しおのん再びチョコをとろとろに溶かし始めた☆
***
鼻唄歌いながら溶かすこと五分。チョコはなんだかイイ感じ。さあそれをハート型に流し込もう!……ってハート型でかっ!しおのん、そんなに大きなのを作らなくても……。そんな事言ってるうちにチョコを流し込むのが終わりました☆。次はトッピング!!
「どうしよっかなぁ~♪そうだっ、これにしよう!!」
そう言って取ったのは材料の中に入ってたカラフルなチョコスプレー。しかしチョコスプレーは必死の抵抗っ。
「い゛や゛だぁ~。チョコになんかなるものかぁ。」
仲間も必死でチョコスプレーを助ける。その甲斐あってかチョコスプレー危機から逃れた。そして迷うことなく全員逃走!!!しおのんどうする!?