1巡目
・こちらの本編をお読みになる前に、必ず注意書き(前話)を読んでください。お願いします。
(とうとうやってくる!今年は頑張るワ!!)
私、(異常な程)恋する乙女しおのんは、愛しいあの人の為に手作りチョコを作ります!
(今日の為に、材料をたくさん買って来たのよ!!)
袋に入った材料たちを開けようとするしおのんに……
「トリャーっ!!」
ガッシャーン、ドッゴーン。
突然、台所の窓ガラスをぶち破り、ツルンツルンの頭が三発、しおのんの顔面を直撃しました。
「ワーハッハッハ!!どうだ、このツルンヘアーチョップは!!」
赤いヤツが言いました。しおのんは怒り直前で返しました。
「何なんだよ、お前らは!!」
またまた赤いヤツが言いました。
「聞いて驚くな!!我らはつるつる戦隊ハゲンジャー、」
「つるレッド!」「つるイエロー!」「つるブルー!」
それぞれが言いました。
「お前が作ろうとしているチョコレートは、地球を破壊してしまう!!それを阻止しに来たのだぁぁ!!」
どうする!?しおのん!!
***
しおのんは言った。
「ジャマすんなよ!!これからの人生がかかってるんだから!!(多分)」
つるつる戦隊三人揃って
「んな大袈裟な。アホじゃね?つーかバカ?」
しおのんキレる寸前……!!ヤバイ……!
「……てめーら、人のジャマしてふザケンナアァー!!」
しおのんは三人の首を何処かへ連れて行く。(引っ張って行く。)……そして着いた場所は……
物置小屋。
そして、しおのん、ちゃっちゃとガムテープやらロープやらで三人をぐるぐる巻きに……。
ズシャ……!
痛そうな音を立て、三人は小屋の中へ投げ入れられた。
「おまえら……ここから絶対出てくんじゃねぇぞ……」
しおのんの顔には恐ろしいほど怒りに満ちていた……。(あわわわ……)三人はしおのんのその表情を見て……凍りついた……
三人は一生懸命課を縦に振る。その顔はもう半泣き寸前……。しおのんはそれを確認し、満足げにドアを閉める。(けれどその音は怒りに満ちていた……。)
しおのん、ルンルン気分で戻る。
「よォーし。これでジャマは入らないぞ。チョーhappy♡」
しかし、台所に戻ったしおのんは凍りついた。
***
なんと、しおのんの買ってきた材料が無い!!……と思ったけどよく見たら動いてる!!しかもグチってますっ。
「大体さぁー、今年からいきなり手作りチョコ作んなよなぁ。いつもチロルのくせしてよぉ。」
「そうそぉ。しおのんが作ったら食った人間が腹を壊すっての。」
しおのんはこれを見て思った。
(なんでこいつら去年の私を知ってるの!?)
ふと後ろを見て(しまった)板チョコ、
「なぁんだ本人居るじゃん。ねぇ今からでいいからチロルに変えてくんない?」
それを聞いてしおのん爆発!!(色々たまってますから。)
「はぁっ!?何言ってんのお前ら!私がそんな事する訳ないでしょ!!大体、なんでチロルなのよっっっっ!」