14巡目
「――あー俺もう帰るわ……。具合悪いし。
本はおめーに譲ってやる。今回だけ、俺の優しさに免じて」
カリフラワー、しおのんから逃げる様に去った……。
「……ウチも帰る……。本は後でいいやー。
しおのんバイバイ。」
みっちーもそそくさと帰って行った。
しかし、しおのんそんなの目に留めませんでした。
もう、自分の心の中の乙女ちっく世界で叫んでいます。
「いやったあああ♡♡
食べてくれたあああ♡
美味しいって言ったああ~♡♡」
怖い……。怖いよしおのん。
……けど、良かったですね。しおのん。
(知らぬが仏……)
***
そして歩きながらカリフラワー様は……
(ヤベェ……チョーこわかった…………笑ってたケド……逆にコエーよ!
本当のコトは………… 言わないでおこう……)
そして足早に去って行く……
そして みっちーも……
(メチャメチャ コワかった!今まで一番コワかった時の三番目くらいにコワかった…… 早く帰ろ……)
みっちーもそそくさと帰って行った……
その頃 しおのん……
(食べてくれた!キャーー♡すっごいウレシイ♡ あぁ……やっぱホワイトデーは……三倍返しよね!(ヲイ) ハッ……ダメダメダメ ダメよ!しおのん!愛する人がくれる物なら想いが込めてある分の方が良いのよ!)
しおのん勝手に妄想を始める……(コワ……)
(あぁー 何をくれるのかしら……楽しみ♡)
そして しおのんは待つ……カリフラワーからのお返しが来る日を……
―― fin ――