秋の招待状
招待するあてがあるわけではないのですが、書いてみたくなることはあります。時間は、いまなら8時でしょうか。ですので、これは、8時に投稿します。何方かに届いて、罪なく、こころだけでも誘われてくださると嬉しいのですが・・・。
雨が上がれば外に出て
夜を迎えて唄いだす、虫の音などを聴きましょう
かさ増す川の水音が、煩くなれば、ふたりして
裏の小道を行きましょう
幸い雲が晴れたなら
冷たく澄んだ、月映えの空を眺めていきましょう
夜風は寒くなるでしょう
ですから、秋の装いで、肩を並べていきましょう
まだ、寒ければ、手をつなぎ
こころが熱くなるような、愛の言葉を交わしましょう
つるべ落としの日暮には、街の明かりも灯るでしょう
少し歩けば海に出て、汐の香もするでしょう
浜辺に立てば、水面には明かりが揺れているでしょう
季節はずれの砂浜は、他には人もいないから
静かに寄せる満ち潮の 波の隋に、ひめやかな
睦言なども交わしましょう
話がとぎれてしまったら、あなたの口に、唇を
そっと重ねてみせましょう
雨が上がれば外に出て
あなたを誘い、ただ、ふたり、そぞろ歩きに行きましょう
ふたりのときを重ねゆき
求めるものは他にない、そんなふたりになりましょう