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気ままな王子様  作者: もちぞう
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ゴーカート

ついに、兄さまに見つかってしまった。


自動車がばれてしまったのだ。


それは、母様が気晴らしに運転していた時のこと、フラッと現れた兄さまが見つけるやいなや走り寄ってきて、それは何です?と目を輝かせて聞いてきたのだった。


最初母様はごまかそうとしたようだったが、徐々に劣勢になり、教えてしまったようだった。


まあ、別にばれてもいいと思ってたのでこれは、いい機会だ。


子供用の乗り物を作ってやろう、ゴーカートだ。


小さなエンジンに小さな車体、子供用にしたそれらは、洗練されたフォルムで、周りを魅了した、兄さまははしゃいでいた。


庭から通路にかけてコースを作り、走れるようにしてやる。


ゴムタイヤなので、グリップもしっかりしている。


三台作り、それぞれフォルムを変えた、レイブン兄さまとカルム兄さま、エリザベート姉さまの分だ。


このちびゴーカートは高校生くらいまで乗れる仕様になっているため、大きくなっても乗れるだろう。


母様から、プレゼントという事で、皆に配られた。レイブン兄さまはかっこいいの、カルム兄さまは洗練されたもの、エリザベート姉さまは可愛いのになった。


皆が喜んで夢中になった、連日コースは盛況だった。


母様はそれを見て微笑ましそうにしていた。


ただ、自分の分はないのかと、目が語っていた。


もちろん作りますとも、はいはい、と従っていると、母様は嬉しそうに微笑んだ。


しかし、ここで父上にばれてしまう、レイブン兄さまが、嬉しそうに国王様に報告してしまったのだった。


そこから追及が始まった、母上は問い詰められて、ついに口を割った。


しかし、その結果は、第三王子と言う、にわかには信じられない事だった。


しかし、それでも、何かおかしいと思った国王、父上は、部下に調べさせ、世話をしているメイドや執事に事細かに事情聴取を行った。


それにより、第三王子が元凶であるという事がわかった、そうなった国王様はルイーズを呼び出した。



「なぜ呼ばれたかわかるか?ルイーズ。」


「父上、なぜでしょう。」


「なぜか、それは、ルイーズがいろんなものを発明したからだ。これらの発明は、王国を揺るがすほどのものなのだ。それを、まだ子供が行ったというのだから、驚いているのだ。何か理由があるのか?」


「わかりませんが、アイディアが勝手に浮かんでくるのです。それを形にすると、このようなことになっていて、どうしていいか自分でもわかってないんです。」


「そうか、そういえば、ルイーズは言葉もしっかりしているな、何か早熟なわけがあると見たほうが良いか・・・。」


「父上、あまりものは作らないほうがいいでしょうか?」


「いや、このまま自由に続けるといい。ルイーズには伸び伸びと育ってほしいからな。」


「ありがとうございます。」


「いいんだ、これも親の勤めだ。それにしても、自動車はすごいな、革命だぞ!」


「はい、物や人を楽に運べるようにと考えました。役に立ちますか?」


「ああ、役に立つさ、立ちすぎるほどだが。まあ、悪くない。銀貨も金貨も銅貨もルイーズが作ったのだろう?どれも藝術的な物だった、藝術の才能もあると見える。さすがわが子だ。」


「ありがとうございます、父上。」


「これからも、色んなものを作ってくれ、期待してるぞ。まあ、ほどほどにだがな。硬貨は暇な時に作ってくれるとありがたい。」


「はい、父上。」


「これからも、健やかに過ごすようにな。」


「はい。」



これにて、面会は終わった。


父上も喜んでくれていたみたいで良かった。


これからも作っていこう、何がいいかな、ウォシュレッ〇にしよう、お尻は大事に。


そうと決まれば早速作っていこう。


まずは材料を集めてっと。


大理石の便器にする。


石を魔法で加工して、形を整える、そして温水と、便座を温める魔法式を書き込む。


魔石を取り付けて完成だ。


まずは使ってみる。


トイレに行って、取り付けてっと、これで完璧。


まずはお尻を洗浄する、気持ちいい、これは最高だ。


ボタンで動かせるようにした、これで誰でも使えるな、最高だ。


これを作って喜んだのは、女性たちだった。


メイドたちも使うトイレにもつけて、実験した、それはもう盛況だった。


何度も言うが女性陣が歓喜していた。


男たちも尻が痛くないと嬉しそうにしていた。



「すぐに商品化するべきよ、いい物を作ったわねルイーズ。お小遣いアップよ。」


「わあい、ありがとうございます、母上。」


「いいのよ、こんなにも嬉しい物を作ってくれたんだもの、当然よ。」


「やりました、嬉しいです。」



母様はなでてくれた、嬉しいことがあると、いつも上機嫌でなでてくれるのだった。


そして、王都にもウォシュ〇ットが普及していくのだった。


それはまた別のお話。






















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