表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

第2話 はじめての村

浩二はどんどん歩いた。



いつもならもうとっくにバテている。


浩二は異世界に来たから、体力が上がったと錯覚しているが実際はアドレナリンが分泌されているだけだ。



そんなこととは露知らず、浩二はご機嫌で歩いていた。





日も傾きかけたとき、小さな村のようなものが見えてきた。




「ふぅ、よかった!人間がいるんだ!」




浩二は安堵した。それと同時に一抹の不安を抱えることとなった。


「あ・・・言葉・・・」




そう。言葉が通じるかわからないのである。当然だが、ここは地球ではない。言葉が違ってもおかしくない。というか同じ訳がないのだ。



だがここまで来て引き返す訳にもいかない。というか帰るあてもない。



気がつけばもう村の前まできていた。


浩二は腹を括った。



自分の背丈より高い木製の門を力強く叩く



「ごめんください!入れていただけますか?」



力み過ぎて変な声がでたが、言葉が伝われば何かしらのアクションがあるはずだ。




門が開いた。




「どうした!大丈夫か?!」


門番であろうその人は浩二に駆け寄ってきた。



浩二は困惑した。心配されるようなことをした覚えはないからだ。


もしやと思い自分の体に目を落とす。


予想的中。


ゴブリンに刺された服が裂けていた。


それどころか、剣にこびりついていたであろう血が浩二の真っ白なシャツに付着していた。


「そりゃ心配するわ」


そう呟き、門番の言葉がわかったことに気づき安心した。



よかった。



無意識にそう呟いていた



浩二は門番につれられ村の病院へ向かった。


「そんな怪我をするなんて何をなさっていたのですか?」


「ゴブリンに襲われたんだ。追い払ったがな」


正しくは浩二が気味悪くて逃げ出したのだが、それは言わなくてもいいだろう



「なんと!?あの醜悪なゴブリンに?!しかし追い払うとは、、お強いんですね!」


門番は興奮気味にそう言った。


「そ、そうか」


予想外の反応に浩二は戸惑った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ