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1-7 スペイン内戦

1936年7月22日、スペイン内戦が勃発した。史実だと17日だったから、少し遅れている。何故かは知らないが。


今、ソ連などが支援するスペイン共和国とドイツやイタリアが支援するナショナリスト派(反乱軍)が戦っているわけだが、これに日本も支援しようと思う。支援するのは、ナショナリスト派だ。ドイツやイタリアなどのファシズム国家も支援しているしな。理由は、後に起こる世界大戦で、スペインに枢軸国入りをさせるためだ。日独伊の三国で迫れば、きっと可能だろう。とは言っても、スペインを戦争に参加させるのではなく、連合国を牽制するためだ。それと、スペインが味方ならジブラルタル攻略も楽になるだろう。ついでに、ポルトガルも枢軸国にできるかもしれない。ポルトガルなんて弱小国だし、武力で脅せば従うだろう。ポルトガルはアゾレス諸島を領有しているため、基地が利用できれば大西洋で有利になれる。


スペインへの支援は、まずは資金援助をするだけだ。資金は、俺の取り寄せ能力で何とかする。ナショナリスト派が劣勢になったら、軍事的に介入するつもりだ。

スペインへの兵器の輸送は、遠いため時間がかかるが、俺の物体移動があれば、時間距離0で輸送できるから特に問題ない。しかし、俺の能力について、まだ周囲に伝えていないため、思う様に能力が使えないのが難点だ。とりあえず、もう少し国が安定したら伝えることにする。



翌月、日本政府はナショナリスト派への資金援助を開始し、ナショナリスト派もそれを快諾した。



ナショナリスト派への資金援助を開始し始めたその頃、アメリカやイギリスでは、日本の動きを危惧していた。

その要因はいくつかあり、1つ目は、日本が国の体制を大きく変えたことだ。それまでの日本では、ドイツ帝国に倣った政体だったが、突然、内閣や議会、政党を廃止し、国家権力を天皇へ集中させたからだ。更に、日本は国内の工業化を推し進め、軍備を着々と拡大させている。これは、イタリアやドイツのファシズムと似ていてうるのだ。イタリアやドイツはファシズム体制になった後、他国への侵攻や併合を行って領土を拡大し、軍事力を強化している。日本も同じようなことをするのでは、と思っているのだ。

2つ目は、今回の資金援助のことだ。日本は、恐慌や災害、凶作などで財政が疲弊していて、遠く離れたスペインに資金援助をする余力などないはずだからだ。そんなことをするのだから、何か重要な目的があるに違いない。

米英などは、今すぐに日本やドイツ、イタリアなどのファシズム勢力を抑え込みたかったが、それをするには、まだ大きな一手が必要だった。


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