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4-7 ビルマ攻略

1939年6月。ビルマの首都、ラングーンを陥落させ、その後も戦闘を継続した結果、連合国軍が総退却。ビルマ全土を占領してビルマ戦線が終結した。

ニューギニア戦線では補給に苦しみながらも、輸送機の活用や空母による輸送で何とかなった。ポートモレスビー攻略の時、史実では暗号を解読したアメリカ軍が迎撃したが、見破られることもなく、海戦は起きなかった。

これ以上進軍すると補給が追いつかなくなってしまうので、しばらくは戦線をこのまま維持する。


ドイツ軍は本格的な対英戦を始め、今のところ優勢のようだ。毎日のように本土の工場や軍基地を爆撃機やV2ロケットで空襲し、継戦能力はなくなってきている。あとはイギリスに上陸してくれるのを待つだけだ。


―――アメリカ、ホワイトハウス


ルーズベルトは執務室の中で作戦の経過報告を待っていた。作戦というのは、北アフリカでの反攻作戦のことだ。1週間ほど前、アメリカ・イギリス軍10万人がモロッコに上陸し、モロッコの沿岸部を制圧していた。エジプト戦線においてもイタリア軍を蹴散らし、戦線を突破していた。ルーズベルトは、作戦は順調に進んでいると思っているのだ。

そんな中、待ち遠しかった経過報告をしに、アメリカ陸軍参謀総長のジョージ・マーシャル元帥が執務室に来た。


「マーシャル元帥、北アフリカでの反攻はうまくいっているかね?」


「残念ながら、答えはNOです。モロッコの軍はスペイン、ドイツ軍の迎撃を受け、戦線は膠着しています。我々は短期決戦を予想していましたから、補給がいつまで持つか分かりません」


「作戦は失敗だと言うのか?・・・まあいい。エジプト戦線はどうだ?相手がイタリア軍なら苦戦することはないだろう」


「それが・・・ロンメル機甲軍団が到着してしまい、イギリス軍はじわじわと損害を増やしています。エジプト攻略は難しいと思われます」


「作戦は失敗、というわけか・・・それにしても、何故上陸軍10万人は突破できないのだ?北アフリカには上陸軍の半数以下しかいないはずだぞ」


「我々もそう思っていましたが、現在の敵兵力はおよそ7万人。ドイツは上陸を予想していたとしか考えられません。暗号を解読された可能性が高いです」


「ドイツめ・・・一筋縄ではいかなかったか。だが、日本に対してはまだ勝算がある。来年にはヨークタウン級空母10隻が就航する。さすがの枢軸国でも我が国の生産力には敵わないだろう」


ルーズベルトは追い込まれていく状況の中、不敵に微笑んだ。


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