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4-3 蘭印作戦

冬休みに入ったら更新ペース上げます。多分。

1939年3月。連合国の劣勢は変わることなく、追い詰められていった。


フィリピンでは、日本軍が全島を占領。アメリカ軍フィリピン司令官、ダグラス・マッカーサーはフィリピンから逃亡した。アメリカは極東での拠点を失うことになった。


オランダ領東インドでは、1月から日本軍が攻勢を開始。日本軍はまずボルネオ島北部のタラカン島に上陸。その後、セレベス島のメナドに空挺部隊を投下し、占領。更に、セレベス島のバリクパパンに上陸。連合国が日本の輸送船団を狙ったバリクパパン沖海戦では、海軍が事前に察知し、損害を出さずに離脱した。モルッカ諸島の中心地だったアンボンも激しい攻撃によって占領。東南アジア最大の油田地帯であるパレンバンには、市の近くに空挺を投下し、市街地に進軍。占領した。蘭印軍、オーストラリア軍などは敗走を重ね、防衛線は崩壊していた。スラバヤ沖海戦、バタビア沖海戦でもABDA艦隊は日本海軍に完敗してしまった。これによって、蘭印の首都があるジャワ島への上陸を許してしまった。3月1日、ついに日本軍がジャワ島へ上陸。日本軍の進撃の圧倒的な早さ、強大な兵力によってジャワ島にいた部隊はほとんど抵抗がないまま降伏。

こうして、オランダ領東インド全域が占領され、オランダによる350年の植民地支配が終わった。オランダは本国、東インドの両方を失い、残る領土はカリブ海と南米のみになった。日本は作戦をたった90日で完遂し、正に圧勝だった。蘭印を手に入れたことによって、戦争に必要なゴム、石油などを手に入れ、日本は長期戦が可能になった。


日本軍は資源や米などを求めてビルマへの進軍を開始し、首都のラングーンの占領を目指している。


地中海では、イタリア軍が守備の薄くなったキプロス島を占領。イギリス地中海艦隊の残る拠点はジブラルタルのみになり、地中海艦隊は壊滅に近づいた。


太平洋、インド洋では日本海軍が潜水艦や軽巡洋艦を展開。連合国の船団を襲って通商破壊をしている。連合国はインド洋、太平洋の各地に補給物資を中々送れないという状況になった。



―――ドイツ、総統官邸


「ゲーリング、時は満ちた。4月から作戦を開始する」


ヒトラーは、壁に飾ってある世界地図を見ながらゲーリングにそう言った。


「・・・と、言いますと?」


「イギリス本土での航空戦だ。既にイギリスは虫の息だ。空軍さえいればイギリスの戦闘継続能力はなくなる。必ず、屈服させるのだ」


ヒトラーは世界地図のグレートブリテン島を指さしながら分かっていないゲーリングにそう答えた。


「はい、承知しました。司令部に伝えてきます」


こうして、史上最大の航空戦、バトル・オブ・ブリテンが始まろうとしていた。


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