表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/80

3-16 太平洋戦線

これで1938年が終了なので、しばらく更新が止まります。更新できなくてすいません。

1938年12月末。ここまでの戦果というと、どれも決定的な勝利が続いている。


まずは真珠湾攻撃。艦隊はほぼ同じ編成であるにも関わらず、史実を越える大戦果を挙げた。おそらく、空母の改良や史実を越えた技術レベルの飛行機があったからだろう。太平洋艦隊は大打撃を受けて、補給や修復をしない限り動けないようだ。この間に作戦をできるだけ早く行うのが得策だろう。


太平洋沖ではヨークタウン級空母、エンタープライズを捕獲することに成功した。本当はレキシントンも捕獲、もしくは撃沈したかったが、索敵が上手く行かず、遭遇できなかった。捕獲したエンタープライズは本土で改装中だ。


次はマレー作戦。マレー作戦では、タイとマレーの国境に進軍し、そのまま大火力でジットラ陣地を突破。コタバルに上陸し、進撃している部隊もある。イギリス軍を包囲しながら突き進み、今はクアラルンプールの近くまで来ている。このままクアラルンプールを占領し、ジョホールバルまで行けばマレー作戦は完遂だろう。シンガポールを陥落させれば、イギリスの東洋艦隊の根拠地を奪うことになるため、イギリス海軍を弱体化できるだろう。既にインド洋には多数の潜水艦を展開させ、通商破壊をさせている。インド洋は、ペルシャ、インド、オーストラリアなどを結ぶシーレーンなので、イギリスは深刻な事態に陥るはずだ。


グアム島、ウェーク島、タラワ、マキン島にも上陸。そして守備隊を壊滅させ、4つの島全てを占領した。グアム島は防衛が難しいとされ、守りは薄かったようだ。ウェーク島は守備隊が多かったものの、準備不足によって日本軍に上陸を許してしまった。

両島は島の要塞化、飛行場の拡張を進めていく。


フィリピン作戦も順調だ。航空戦の結果、技術レベルの進んだ日本の戦闘機にアメリカ側が敗北。もうすぐルソン島に上陸できる。フィリピンの制空権、制海権も取ったのでいよいよ上陸ができる。早くフィリピンの主要都市を占領してアメリカの極東での根拠地を奪い、有利になりたい。


これからの戦いに備えて、海軍を増強している。新しい消火器の開発、対空機銃などの自動化、両用砲の開発などだ。艦艇用の対空レーダーの開発は終わり、一部の艦艇では対空レーダーの搭載を行っている。



―――アメリカ、ワシントンD.C.


アメリカ大統領のルーズベルトと、アメリカ海軍長官のクロード・スワンソンは今後の海軍の作戦について話し合っていた。


「知っての通り、太平洋艦隊は大きな損害を受けてしまった。このままでは太平洋での作戦がままならない。スワンソン長官、どうすればいいでしょう?」


「太平洋での活動を優先するのであれば、やはり東海岸にいる艦艇を太平洋に異動するべきでしょう」


「そうすると大西洋で有利に動けなくなる。我が国からイギリスまでの支援路は一つしかないのだ。イギリス本土は疲労困憊している。何としてでも守り抜かなければならない」


「そうですか・・・それなら、太平洋での活動は戦力が充実するまで控えるべきです。所詮、相手は日本です。海軍が強くても広い戦線を長くは維持できないでしょう」


こうして、スワンソン長官の意見に話がまとまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ