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3-11 ハル・ノート

テストが終わったのでこれからはいつも通りにできる・・・と思います。

1938年11月。アメリカが日米通商航海条約を一方的に破棄。更に、オランダが石油の対日禁輸を開始。これでABCD包囲網が完成してしまった。中国は禁輸していないが、元から貿易もしていないから組み込んだ。オランダの禁輸はおそらくアメリカの圧力によるものだろう。これはもう完全にハルノートを提示する流れだな。


今の内に真珠湾攻撃、そしてマレー作戦の準備をしておく。

真珠湾攻撃での参加兵力は、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、瑞鶴、翔鶴、戦艦2隻、重巡洋艦2隻、潜水艦8隻など、史実と同じにしておく。ちなみに、飛龍、瑞鶴、翔鶴などの空母も既に造り終わっている。作戦の内容もほぼ同じ。山本五十六率いる艦隊を択捉島からハワイ北方の海域まで進出させ、そこから攻撃隊を発艦し、真珠湾を奇襲攻撃する。なお、史実とは違って空母用のカタパルトがあるので効率よく艦載機を発艦できるだろう。

マレー作戦も史実とほとんど同じ。基本的には奇襲と急襲で敵を撃破していく。侵攻部隊は戦車師団や機械化歩兵を中心にしているので、史実よりも早く進軍できるだろう。航空攻撃も積極的に使っていくので、日本版の電撃戦と言ってもいいだろう。



―――ドイツ、総統官邸


「ゲーリング、イギリス本土での航空戦の件はどうなった?」


ヒトラーは空軍相のゲーリングにそう質問した。

ヒトラーはイギリスを屈服させるため、イギリス上陸の前哨戦としてイギリス本土の上空での決戦を計画していた。


「航空機、パイロットなどの準備はできていますが、もう冬ですので、悪天候が続いて出撃は難しいと思います。航空戦の開始は来年の春頃になるかと・・・」


「そうか・・・ではそれまでにフランスの飛行場の拡張とパイロットの訓練をしておいてくれ。準備は万全にだ」


「はっかしこまりました」



―――アメリカ、ホワイトハウス


「ハル長官、対日交渉はどうだ?」


ルーズベルトは国務長官のコーデル・ハルにそう聞いた。対日交渉のことが気になっているようだ。


「日本側は、戦争の回避に必死のようですね。この前、野村大使が甲案を提示してきました。もちろん、どんな案にも応えることはありませんけどね」


「そうか、ならよかった。交渉は戦争を開始するまでの時間稼ぎだからな。もし、日本側が次に提案してきたら、この文書を提示してくれ」


ルーズベルトはそう言うと、1枚の紙を手渡した。

その内容は、

「中国大陸における日本の権益の全てを放棄

日本軍の中国大陸、仏印からの無条件撤退

欧州諸国、タイとの同盟の死文化」

という、日本にはとても受けいれられない内容だった。


「これは・・・最後通牒ですね」


「ああ、そうだ。これで日本は必ず我が国に宣戦布告するだろう。そうなれば、ジャップを絶滅できるぞ・・・!」


その後、日本は乙案を提示。しかしアメリカはこれを拒否。ついにアメリカは日米協定基礎概要案、通称ハル・ノートを提示した。


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