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3-10 日泰攻守同盟

1938年10月。アメリカが武器貸与法を可決させた。この法律によって、アメリカは連合国への膨大な物資の供給と引き換えにカリブ海などの軍事基地がアメリカに提供できるようになってしまった。今の段階では、主にイギリスなどだが、後で他の連合国にも適用されるだろう。既にアメリカは孤立主義を捨ててしまったようだな。確実に戦争に介入しようとしている。


二式小銃、二式戦闘機鍾馗、彗星、流星、二式艦上偵察機、二式複座戦闘機屠龍、二式水上戦闘機などを開発した。二式戦闘機は航続距離が短いため、本土の防空用に配備しておく。彗星は高速で高性能なため、空母の艦載機を九九式艦上爆撃機から彗星に変えておく。流星も同様にだ。ちなみに、ドイツの精密工作機械を使うことで高馬力のエンジンを開発できているのでどの飛行機も史実より高性能だ。

ドイツの戦車や8.8 cm FlaKがあるため今後は新しい戦車や対空砲の開発はほとんど行わない。なお、既存の戦車には戦車砲を8.8 cm FlaKにした新型に改装しているものもある。


日泰攻守同盟条約を締結。シャム王国と同盟を結んだ。シャムは元々親日的な国だったので、あまり時間がかからずに締結できた。史実だと戦争が始まってから同盟を結んだが、そうすると戦闘が発生してしまうから、それを避けるために先にした。シャムへの進駐は戦争が始まってからにする。同盟を結んだ理由は、同盟国が欲しいのとマレー作戦をするためだ。マレー作戦をする時にシャムへ上陸して、そこからイギリス領に進行するのだ。

シャムには主に旧式となった三八式歩兵銃や九七式中戦車を売る。旧式の武器は持っていても無駄になるだけだし、シャムの戦力も増強できるから一石二鳥だ。旧式の武器は、ドイツやフィンランドなどにも売っている。



―――アメリカ、ホワイトハウス


「日本とシャム王国が同盟を結んだだと!?」


「はい。その通りです」


秘書の報告に対し、ルーズベルトは驚きの表情を見せる。


「ジャップめ・・・奴らは一体何を考えているんだ!」


ルーズベルトは、拳を強く握り、そう言った。経済制裁をしたにもかかわらず南方進出を強める日本に苛立っていた。


「向こうがあんな態度をとるなら、更に締め付けるだけだ。日米通商航海条約の破棄をしてくれ。それと、オランダに対日経済封鎖をするように伝えろ。分かったか?」


「はい、早急に伝えておきます」


そう言うと、秘書は足早に部屋を出ていった。日本への更なる締め付けが始まろうとしていた。包囲網の完成は間近だった。


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