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3-9 北アフリカ戦線

これからテスト期間が近くなりますので、更新がいつもより遅れると思います。すいません。

―――1938年9月、エジプト


ロンメル将軍麾下のエジプト方面軍は、戦車部隊や航空機を使って国境の防衛線を瞬く間に突破。イギリス、エジプト軍はドイツ軍の侵攻を許してしまった。その後、ドイツ陸軍はエジプトの港を次々と占領。海戦では負けないと見込んでいたイギリス地中海艦隊は、ドイツ海軍の急激な戦力拡大とマルタ占領による艦隊の損害で負けてしまった。


快進撃を続けるドイツ軍は、エル・アラメインへと向かっていた。


「ったく、エジプトは暑いな・・・」


「何せここは砂漠。そして9月だからな」


砂漠の真ん中で休憩をとるドイツ兵は愚痴をこぼす。地面を眩しく熱する日差しと乾ききった空気は本国とは全く違う気候だからだ。


「この暑さのおかげで戦車はフライパン代わりになるな」


そう言いながら、ドイツ兵は戦車の装甲に卵を割り入れる。強い日差しによる熱を戦車の装甲が吸収し、十分に目玉焼きを作れるのだ。


「目玉焼きはいいが、水が欲しいな・・・」


ドイツ軍の補給の中でも、水は特に不足している。兵站は主にイタリア軍が担当しているが、ここは砂漠であるため現地での補給が難しい。水と比べて、弾薬や燃料などは十分にある。これは、ドイツの工業力の進歩と補給の重視によるものだ。


その後、ドイツ軍の勢いは衰えず、エル・アラメインを占領。これで北アフリカの主要な軍港は全て枢軸国のものになり、イギリスの輸送船による増援が不可能になった。更に、ここでの戦いで北アフリカのイギリス軍は壊滅状態になった。こうしてアレキサンドリア、カイロを占領し、エジプトはおよそ1か月で降伏した。

イギリス領ソマリランドも同じように蹂躙され、3週間で降伏。英領ソマリランドは、イタリア領東アフリカに併合された。


こうして、北アフリカと東アフリカは完全に枢軸国のものとなった。ドイツは石油資源を求めて中東への侵攻の準備を開始した。



―――アメリカ、ホワイトハウス


「ドイツめ・・・まさかアフリカを狙うとは・・・」


ルーズベルトは1人執務室で愚痴をこぼす。ドイツがアフリカに攻め、これほどの短期間で占領したのは予想外だった。

これでスエズ運河が枢軸国のものになり、イギリスの最重要植民地であるインドとの航路が封鎖されてしまった。喜望峰を迂回していくルートも、近くにマダガスカルがあるため安全に行くのは厳しい。喜望峰から先も、大西洋にUボートが展開しているため更に危険が高まる。このままではイギリス、アジア間の補給が難しくなる。残る安全な航路は、アメリカやカナダとの北大西洋ルートとアメリカとアジアの太平洋ルートのみだった。よって、イギリスを助けられるのはアメリカのみだ。


「イギリス・・・いや、アメリカも危ない。孤立主義はもう捨てるべきだ」


こうして、ルーズベルトは武器貸与(レンドリース)法を可決させた。


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