3-4 ヴィシー成立
1937年5月末、ダイナモ作戦の後もドイツ軍は進撃を続け、パリを無防備都市として宣言し放棄。ドイツ軍がパリに無血入城した。6月に入り、フランス政府は独仏休戦協定を結び、ついにフランスが降伏した。
その後、フランスは首都をヴィシーに遷し、ヴィシー政権が成立した。フランスの領土は、ドイツに占領されていない南部のみになった。イギリス本土では、シャルル・ド・ゴール率いる自由フランス軍が誕生した。
ついにフランスがドイツの傀儡政権になってくれた。これで、枢軸国が増えたわけだ。
史実と違うところは、イタリアが参戦していないこと、フランスの降伏が少し早いこと、独仏休戦協定の内容がフランスにとって少し楽になっていることなどがある。
フランスがヴィシー・フランスになってくれたので、やっと仏領インドシナに進駐できるようになった。フランスは枢軸になったわけだからな。まあ、自由フランスは連合国だが。ダイナモ作戦に失敗したせいか、史実よりもかなり小規模だけどな。
仏領インドシナは、マレー半島、シンガポール、インドネシアなどへの南方作戦の拠点になるからな。仏領インドシナにも少しは資源あるから、それも取っておきたい。
進駐すると、アメリカが何か言ってきそうだが。
この後のアメリカが気がかりだ。史実だと、この後イギリスなどからの要請で、中立法を改正する。中立法とは、交戦状態にある国や内乱状態にある国に武器や軍需品の輸出を禁止するアメリカの法律のことだ。このままでは、中立法が改正されて、同盟国への物資の輸出、つまり支援ができるようになってしまうのだ。
まあ、これは防ぎようがないけどな。
ドイツがV号戦車パンターD型、メッサーシュミット Me262、V2ロケットを開発。ついに、ロケット機と液体燃料ミサイルという世界初の新兵器が開発できた。まあ、公然にはナチスが作ったってことになっているのだけどな。開発案を持ち込んで史実よりもかなり早く開発できたのは俺のおかげだからな。
生産、配備はドイツではまだ時間がかかるが、俺の取り寄せ能力があるからこの両方がすぐにできる。もちろん、ライセンス生産もする。日本の戦車より、ドイツの戦車の方が強いから、そっちを主力にしてもいいかもしれない。
大和型戦艦、大和を竣工。戦艦より、空母の方が大事ではあるが、艦隊決戦の時に使うかもしれないので、建造した。史実と同様にかなりの予算をかけて造ったが、出し惜しみはしない。積極的に出陣させる予定だ。