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2-9 日独芬同盟

今日は日本が降伏文書に調印した日ですね(とは言っても何かあるわけではありませんが)。

今日の投稿分で第2章(1937年)が終わりますので、次の投稿まで時間が空きそうです。

1937年11月、この日、日本とフィンランドの間で会談が開かれた。


突如会談を提案されたフィンランド政府は、なぜ日本と会談するのか疑問に思ったが、日本政府からの強い呼びかけと、会談をすればフィンランドにとって良いことがあると言われ、今日に至った。会談は決定したものの、今までほとんど国交のなかった日本となぜ会談するのか、フィンランドに知る由はなかった。


会談は先の日独会談と同じく、秘密裏に行われた。会談の内容は極秘であり、両国家元首が会談の内容を具体的に明かすこともない。



「我が国は、貴国との同盟を結びたいと思っております」


「ど、同盟ですか・・・」


俺からの提案に驚くのは、フィンランド大統領、キュオスティ・カッリオ。会談が始まって早々にこんなことを言われたので驚くにも無理はない。


「はい。私は未来が見えるのですが、実は、このままでは貴国とソヴィエト連邦との戦争が始まってしまいます。何としてでも、勝利しなくてはなりません」


「そ、ソ連と戦争になるのですか!?」

(確かに最近ソ連との摩擦が生じているが、未来が見えるなんてことあるのか?)


ちなみに、ソ連との戦争というのは冬戦争のことだ。史実だとドイツがフィンランドに援助をしてフィンランドは枢軸国になるが、フィンランドはソ連と講和した後、ラップランド戦争で国内のドイツ軍を撃退してしまう。

さすがにこんな結末は避けたいからな。フィンランドはソ連に勝ってもらわないといけない。


「はい。ですので、今の内にできる対策として、同盟を結ぼうと考えております」


「あの・・未来・・・でのソ連との戦争はどうなるんでしょうか」


「マンネルヘイム将軍の指揮によって、当初は何とか防衛できましたが、だんだん物量でおされ、ドイツの支援で戦争を継続しますが講和条約によってフィンランドの領土が減少してしまいます。しかし、これは何も対策をしない場合での話です」


「ふむ・・・対策とは、具体的に何をするのですか?」


「そうですね・・・まず、我が国と同盟を結び、我が国から貴国へ資金や武器などを援助します。それと、ドイツ政府によれば3月にデンマーク・ノルウェーの領土を手に入れるそうです。ドイツ政府も同盟と援助に賛成しており、ノルウェーからフィンランドへ供給することができます」


「そ、そうですか。それほどいい条件なら、是非とも検討してみたいですね」

(ドイツが北欧へ侵攻・・・?本当にあのナチスが援助なんてするのか?)


カッリオは、少し疑っているようだが、賛成してくれるのなら問題ない。それで目的は達成だからな。



この会談の後、ドイツとフィンランドでも会談が開かれ、最終的に、日本、ドイツ、フィンランドの間で同盟を結び、日本とドイツはフィンランドへ援助することが決定した。ドイツは準備が出来次第、フィンランドに進駐するようだ。


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