2-6 国力増加
1937年6月、ドイツがチェコスロバキアを解体。チェコを併合し、スロバキアを保護国とした。更に、ハンガリーやルーマニアとも同盟を結び、勢力圏を大きくした。
チェコ併合の際、親衛隊はすぐさまロスチャイルド家の当主を逮捕し、ヴィトコヴィッツ製鉄所を押収し、製鉄所の権利はナチスのものとなった。その時、ロスチャイルド家は身代金を払おうとしたが、親衛隊は受け付けなかった。ドイツには、日本からの資金援助があるからな。
チェコを併合したおかげで、ドイツの工業力は格段に上がった。元々、チェコは工業国だからな。これによって、ドイツで35(t)戦車を生産できるようになった。
戦争において、工業力はとても重要だ。いくら日本やドイツの優れた兵器があっても、アメリカの物量には負けてしまうのだからな。
一方、共産党を中国国内から追い出した国民党は、中国奥地にいる軍閥の討伐に向かっている。共産党は、モンゴルで力を回復させている。モンゴル人は、中国共産党が国内にいることが不満のようだが。
日本からすれば、国民党と共産党が戦い続けて戦力を消耗するのがベストなんだがな。
青函トンネルが完成。これで、本州と北海道の鉄道が繋がり、物流がしやすくなった。今までは、本州と北海道の物流は船しかなく、天気が悪いと欠航になり、北海道に物資が届かないということがあった。鉄道が通ることで天候に関係なく物資を届けることが可能になった。
本州から北海道に物資を供給するだけではなく、北海道からも物資を輸出したいので、食料品工場や、農園、工業地帯、造船所などの整備を始めた。北海道には、土地が十分あるので、開拓して工業生産を増やす。寒いのが難点だが。
もちろん、満州や朝鮮、台湾などの外地の開拓もしていく。
医療技術も進化させ、リドカインを使った麻酔薬を開発した。史実だと、開発されたのは1943年だから、6年も早く開発したことになる。
その他、数種類の医薬品や、ウィルスや病原体に対するワクチン、特効薬を開発した。
もし、南方で感染症に罹っても、ワクチンがあるからほとんどは大丈夫だろう。
ドイツが、陸軍をイタリアとの国境に張り付け始めた。おそらく、イタリア侵攻の準備をしているのだろう。
ヒトラー自身、イタリアに侵攻するのは抵抗があるようだ。ムッソリーニをファシズムの面で尊敬しているようだからな。まあでも、そんなこと言っていたら第三帝国が滅ぶだけだからな。結局、同盟結んでも足手まといになるだけだし。何としてでも、イタリアを傀儡にして自由に動けなくしなくては。