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1-12 新兵器開発

今回で第1章(1936年)が終わりました。

次の章が始まるまで少し間が空きそうです。

1936年、12月。ついに1936年最後の月となった。


この間にいくつかの兵器が開発された。九九式小銃、九八式高射機関砲、九八式軽戦車、九八式装甲運搬車、九七式戦闘機、九七式爆撃機、九七式輸送機、九六式艦上戦闘機、九七式艦上攻撃機などを開発した。どれも史実より早い開発だ。そのため、これからの兵器は全て九六式になるわけだが・・・便宜上、史実での名前で呼ぶことにする。

開発が早いのも理由がある。それは、ドイツからの技術者がいることや、陸海空軍が合同で開発を進めていること、俺の取り寄せ能力で巨額の投資をしていることなどがあるからだ。開発した兵器の中には、前の世界で作ったことがある兵器もあるから、作り方分かっているのもあるし。

生産体制が整い次第、工場で大量生産していく。艦載機は、空母に搭載させる。


空母用カタパルトを開発した。これで、必要な滑走路の長さが短くなり、空母からの航空戦力の展開がしやすくなった。

史実では、実用的なカタパルトを開発できず、そのため航空戦力の展開はアメリカなどに比べて不利だった。ちなみに、開発したのは油圧式カタパルトと火薬式カタパルトの改良版だ。

順次、このカタパルトを既存空母に搭載しておく。


これからの方針だが、まずは新兵器の開発だ。早めに開発しておかないと、戦争で有利になれないし、兵士の訓練も遅れてしまう。もちろん、既存兵器の生産量を増大させる。

次はドイツとの協力だ。史実通り、ドイツには領土拡大をしてもらい、そのあとポーランドやイタリアへ侵攻してもらう。

ちなみに、防共協定は結ばない。どうせ後で、独ソ不可侵条約を結ぶだろうからな。



―――ベルリン、総統官邸


「総統閣下、日本から輸出された兵器の全てが我が国へ入港しました」


「まさか、本当にやったとは・・・」


宣伝相、ヨーゼフ・ゲッベルスは総統であるヒトラーにそう報告した。ヒトラーは、驚くように、小さく呟いた。


ヒトラーが驚いた理由は、日本が会談で話した約束を守ったからだ。

その約束とは「来月までに戦車2000両、火砲3000門を提供。120億ライヒスマルクを援助」というものだ。更に、三八式歩兵銃などの武器も供与された。

現実的に考え、日本の国力では不可能に近いことを、平然とやったのだ。これに驚かない人はいない。ヒトラーも、その約束を守ることなど無理だと思っていたため、その話はあまり真に受けてなかったのだ。


しかし、ここまでの資金援助と兵器提供が行われたら話は別である。

日本政府はこれからも資金援助をすると言っているため、日本と手を組み、協力するのが最善の策である。

今まで、ヒトラーは日本人のことを東方の野蛮な黄猿ぐらいにしか思っていなかったが、その価値観は逆転していた。


「ゲッベルス、オーストリア併合を住民投票で呼びかけろ。準備は出来ているだろう?」


「はっ、かしこまりました」


ヒトラーは、その支援に応えるため、ついにオーストリア併合に取り掛かった。

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