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桜色の忘却①―郷愁の足音―  作者: 星利
漆黒の廃夢
8/25

廃遊園地の挑戦状


4月8日、火曜日。


入学式は4月2日だったので、明日になると大学生になって1週間だ。



その日私は、廃墟部の活動で裏野ドリームランドについて調べることにした。


ゴーグルというネット検索エンジンに、「裏野ドリームランド」と入力する。


すると…。


「あった!」


1番上に表示されたのは、"ユキペディキュア"というサイトの"裏野ドリームランドの歴史"と書かれたページ。



それによると、裏野ドリームランドは1952年に完成し、1991年冬に閉園したという。


その39年間、裏野ドリームランドには多くの人が訪れ、しばしばテレビで取り上げられていた。


しかし、「子どもが消える」などといった不審な7不思議が広まった為、人々は恐怖の渦中へと追いやられた。


入園者が年々減ってしまった裏野ドリームランドは、閉園を余儀なくされた。


全盛期の頃と閉園間近の写真を見比べると、それは一目瞭然である。



「へぇ…。」


それまで賑わっていた遊園地が閑散とするのは、何だか悲しいことだ。



そう思ってそのページを閉じようとした私は、画面右下に出ている小さな文字に気付く。


血の滲んだようなおどろおどろしいフォントで、「キ ョ ウ フ ヘ ノ シ ョ ウ タ イ」と書かれている。


「何…これ?」


首を傾げながら、興味本位でクリックしてみた。



すると、不気味な子供の笑い声が響き渡り、廃遊園地の一角に倒れている錆びれたピエロ像をアップにした画像が映し出された。


(ヒィッ)



そこには、次のような文字。


「13915545049212739103450464 85132535。


95233204808380132504540341804380414522 228085801363554562049161 63414162046291219493。


540324044361 320421035551210494。


1242450413157142324415927133。


寝血襖 (ラッキー7)」



…。


……。


「だぁぁぁ!数字がいっぱいで頭痛い!!」


頭を抱えている私の所に、ちぇるしーが来た。



「春灯さん、それは多分暗号だな。」


「…アンゴー?!」


「そう。俺、こういうのは得意なんだ。」


そう言うと、ちぇるしーは紙とペンを取り出した。

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