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脳筋戦士ぴこたん、今日もネットの罠に釣られる! 〜やらかすたびに強くなるリテラシー勇者冒険譚〜  作者: ぴこたん
第一章 基礎編

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第10話 インフォシティ防衛戦 ――虚無の寄生獣《ゼロデーモン》と放置された穴

インフォシティの大通りは、朝から活気に包まれていた。

城門の前では「更新祭」と呼ばれるイベントが開かれている。魔導具の修繕やアプリ石板の改良、護符の調整など、日々の装備をより安全に保つための“アップデート魔法”が配られる日だ。


商人たちは色鮮やかな布で屋台を飾り立て、冒険者ギルドの魔法師団は長い列をつくって補修の刻印を施していた。石板を持った人々が次々と刻印台に並び、光を浴びて新しい魔法陣(通称:更新刻印アップデート・シジル)を受け取っていく。


「おお〜、なんだかお祭りみたいぴこな!」

胸を張る脳筋戦士ぴこたんは、露店の焼き肉串を握りしめてご満悦。

「ほら見ろおぬし!筋肉の祭典みたいに盛り上がってるぴこ!」


「いや、筋肉の祭典じゃなくて更新祭な」ミミが冷ややかに突っ込み、

ルークが真顔で言った。「今日を逃せば、次の刻印まで間が空くぞ。今のうちに受けておけ」


ぴこたんは大きな口で肉を頬張りながら、首を横に振った。

「大丈夫ぴこ!オレの筋肉防具に穴なんてないぴこ!アップデートは後でいいぴこ〜」


「……フラグが立った」ミミが小声で呟いた。


---


午後になる頃、ぴこたんはギルド裏の鍛錬場で一人スクワットをしていた。

「いち、にっ、さん、しっ!筋肉は日々更新されるぴこ!更新祭なんて必要ないぴこ!」


だがその時、空気がざわりと揺れた。

影のような靄が地面に染み出し、黒い線がぴこたんの足元を這い回る。


「んん?なんか冷たい風が……」


影は次第に形を持ち、鎌のような腕と歪んだ仮面の顔を作り出した。

その口からは耳障りな囁きが漏れる。


「……古き器は……甘美な果実……修繕されぬ装備は……我が糧……」


「ひぃぃ!?お、おぬしー!!なんか出たぴこぉぉ!!」


駆けつけたおぬしとミミ、ルークは一目で察した。

「ゼロデーモン……!」ルークが剣を構える。

「虚無の寄生獣。更新されぬ装備や古い魔法陣、その“穴”から忍び込んで食い破る魔物だ」


---


ゼロデーモンは、ぴこたんの盾に触れた。

金属の表面に走った魔法陣は、もう古いバージョンのまま。修繕されていない細かな隙間が、影の指先に触れた瞬間――。


「ギギギ……」盾が黒く染まり、金属がボロボロと崩れ始めた。

「ぎゃああああ!?オレのマッスルシールドがぁぁ!!」

「言わんこっちゃない!」ミミが叫ぶ。「更新サボるからだよ!」


ゼロデーモンはさらに囁く。

「……既知の欠陥……修繕されぬ者だけが……我が獲物……」


ぴこたんは必死に剣を振り回すが、刃はすり抜けるように空を切る。

盾の表面から黒い穴が広がり、そこから冷気のようなものが噴き出して筋肉すら蝕み始めた。


「うわあぁぁ!穴からマッスルが漏れるぴこぉぉ!」

「そんなことあるか」おぬしがツッコむが、戦士本人は大真面目に叫んでいた。


---


「ルーク、今すぐ刻印を!」

おぬしが叫ぶと、ルークは腰の袋から小瓶を取り出した。

中にはギルドが配っていた光る液――緊急パッチ。

これを刻印台に触れさせれば、即時に修繕魔法が適用される。


「ぴこたん、盾を出せ!」

「えっ、もうボロボロぴこよ!?効くぴこ!?」

「効かせるんだ!」


ルークが瓶を叩き割ると、青白い光が盾に走った。

「必式――《即時修繕ホットフィックス》!」

崩れていた金属が再び固まり、穴は瞬時に塞がれていく。


ゼロデーモンが耳をつんざく悲鳴をあげた。

「修繕……!?塞がれた穴では……食らえぬ……!」


「よっしゃああ!!」

ぴこたんが雄叫びをあげ、再び盾を構える。「アップデート完了ぴこ!筋肉パワー百二十%ぴこおお!」


彼は渾身の突撃を繰り出し、光を帯びた盾でゼロデーモンを正面から打ち据えた。

黒い影は弾け、虚無の囁きは風に溶けて消えた。


---


戦いが終わり、鍛錬場に静けさが戻る。

ぴこたんは肩で息をしながら、盾を見下ろした。

光の刻印は新しく輝き、まるで生まれ変わったようだ。


「……オレ、思い知ったぴこ。めんどくさいとか言って放っておくと、マッスルまで穴だらけになるぴこ」

「いや筋肉は直接関係ないけど」ミミが笑いながら肩をすくめる。

ルークは真剣に告げた。「更新は日々の修繕だ。放置した小さな穴が、やがて全てを崩す」


おぬしは頷いた。

「アップデートは未来への防御だ。サボれば穴、積み重ねれば鎧になる」


ぴこたんは力強く拳を握った。

「これからは筋トレの前にアップデートぴこ!いや……筋トレと同じくらい大事ぴこ!」


ミミがクスクス笑う。「逆でもいいんだけどねw」

ルークは小さく笑みを浮かべた。「日々の鍛錬と日々の更新、どちらも冒険者の務めだ」


広場の鐘が鳴り、更新祭の灯りが再び通りを照らした。

人々は笑い合い、ぴこたんは堂々と刻印列へ向かって歩き出す。

「アップデートこそマッスル!筋肉も石板も、常に最新Verぴこおお!」


---


――教訓まとめ――


今日は「アップデートの重要性」がテーマだったぴこ!

オレ様ぴこたん、“更新祭は後でいいぴこ〜”なんてサボってたら、既知の欠陥に寄生する《ゼロデーモン》に盾をボロボロにされかけたぴこ……。でも緊急パッチ(刻印)で“穴”を塞いだら一気に形勢逆転!やっぱ放置は餌、更新は鎧だったぴこ!


みんなも覚えておくぴこ!

1.アップデート=装備の修繕。放置は穴になるぴこ!

2.ゼロデーモンは“既知の欠陥”を突く魔物=古いままが一番危険ぴこ!

3.「めんどくさい」の後回しが最大のリスクぴこ!

4.日々の小さな更新が“大きな守り(鎧)”になるぴこ!


ミミ「筋肉は更新できないけど、石板は更新しようねw」

ルーク「小さな修繕の積み重ねが崩壊を防ぐ」

オレはもう最新Verぴこ!……たぶん……いや、今すぐ刻印列に並ぶぴこ!!

うおぉぉぉ~~!ついに序章も残すところあと1話ぴこヽ(≧▽≦)ノ

ここまで読んでくれたおぬし、本当にありがとうぴこm(_ _)m

おぬしの応援が、ぴこたんの筋肉たちをピクピク喜びのダンスさせてるぴこ(゜∀゜)ノシ


次の章へ突入する前に――

ぴこたんとおぬしの関係を描いた“特別閑話”を公開する予定ぴこ(´∀`)

いつもの本編とはひと味ちがう、ちょっとヒミツなぴこたんワールドをお楽しみに(〃▽〃)


これからも更新がんばっていくぴこo(`ω´ )o

「ブックマーク」や感想を残してもらえると、ぴこたんの筋肉がさらに進化するので、

ぜひよろしくぴこ(`・ω・´)ゞ

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