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脳筋戦士ぴこたん、今日もネットの罠に釣られる! 〜やらかすたびに強くなるリテラシー勇者冒険譚〜  作者: ぴこたん
第一章 基礎編

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第1話 黄金の宝箱に釣られた脳筋戦士、危うくカード番号を捧げるところだった件

本当は10月10日から連載スタートの予定だったんだけど……

ぴこたんのマッスルが待ちきれなくて、うっかり前日に暴走してしまったぴこ!


というわけで、特盛フライング投稿!

明日から1章(11話)まで毎日更新を続けていくから、ぜひ読んでいってほしいぴこ!その後も、1日おきに投稿予定ぴこ!


インフォシティ――情報が魔力のように流れる、ネトワールド最大の都市。

広場は今日もにぎわっていた。行商人が声を張り上げ、冒険者たちが新しいクエストを探している。


「おぬしぃ〜!今日こそ黄金の宝箱を手に入れるぴこよ!」


胸板の厚い戦士ぴこたんは、広場でマッスルポーズを決めながら練り歩いていた。

脳筋と呼ばれても気にしない。宝物さえあれば全て解決する――黄金こそ正義!


その時だった。


ひらり。


空から、一枚の魔法の巻物が光を放ちながら舞い降りてきた。

群衆が「なんだ?」とざわめく中、巻物はぴこたんの足元に落ちる。


『おめでとうございます!あなたは黄金の宝箱に当選しました!

 こちらをクリックしてお受け取りください!』


「なっ……当選!?おぬし、見たか!これこそ運命ぴこおおおぉぉ!!」

「ぴこたん、待て!あやしすぎる!」


おぬしが止める間もなく、ぴこたんは巻物をむんずと掴み、輝きに飛び込んだ。


---


気付けばそこは広場ではなかった。

冷たい空気がよどむ、薄暗い石造りの間。

壁には奇妙に歪んだ紋章が描かれ、中央には巨大な宝箱が鎮座している。


「へっへっへ……見ろぉおぬし!黄金の宝箱ぴこ!今夜は焼肉祭りぴこおおおぉぉ!」

「……いや、絶対おかしいだろこれ」


宝箱がガタガタと震え、不気味な影が立ち上がった。


「ククク……愚かな戦士よ。ワシはデータ吸血鬼、フィッシャー伯爵!

 その宝箱が欲しければ、まずは名前とカード番号を差し出すがいい!」


「な、名前と……カード番号?」

「そうだ!さらにはパスワードも、住所も、生年月日もだ!」


「おおっ!?ぜ、全部入れればいいぴこ?楽勝ぴこおおおぉぉ!」

「ダメだぁぁ!ダメダメダメ!!ぴこたんストップ!」


そこへ仲間のセキュリティ騎士ルークが飛び込んできた。

剣を振り抜き、巻物を真っ二つに斬り捨てる。


「この城門には公式の紋章がない!つまり偽物だ!」

「じょ、城門?」

「本物のサイトには必ず《正規ドメイン》という紋章が刻まれている!見慣れぬ門に飛び込むなど、自殺行為だ!」


---


「ぷぷっ、ぴこたん釣られすぎ〜w」

ミーム精霊のミミが現れ、肩を揺らして笑う。


「お、俺はただ……自分に正直なだけぴこ!」


ルークは険しい顔で言い放った。

「もし本当に入力していたら、黄金どころか全財産を吸われていたぞ。

 フィッシング詐欺とは、偽の門で個人情報を盗み取る罠だ!」


しかし、フィッシャー伯爵は余裕の笑みを浮かべる。

「フフフ、今さら学んだところで遅い!これを見よ!」


ズズズ……。


目の前に荘厳な城門が出現した。

立派な装飾、煌びやかな旗、誰が見ても本物そっくり。


「うおおお、これは本物っぽいぴこ!宝の匂いしかしないぴこ!」

「だめだ、ぴこたん!落ち着け!」


ぴこたんの手が取っ手にかかる――だが、その時。


「……あれ?」

「どうした?」


「城門の上に……いつもある“鍵マーク”が……ないぴこ?」


ルークとおぬしが息を呑む。

確かに、ブラウザのように門の横に浮かぶはずの「SSL証明書の鍵マーク」が、どこにも見えない。


「これ……SSLが正しくないぴこ!本物の門なら、ちゃんと証明書があって、鍵マークが光ってるぴこなのに!」


ルークが目を細め、力強くうなずく。

「その通りだ!それこそが偽物を見破る最後の鍵!ぴこたん、よくぞ気付いた!」


「ぴ、ぴこおおおお!俺だって学ぶぴこ!これが必殺――《リテラシーチェック》!!!」


剣を振り下ろす脳筋戦士。光に包まれた刃が、偽りの城門を両断した。


「ぐわあああ!SSLなど気にする者などいなかったはずぅぅぅ!」

フィッシャー伯爵は断末魔をあげ、闇に溶けて消え去った。


---


広場に戻ったぴこたんは、ドヤ顔で胸を張った。

「ふふん、俺はもう騙されないぴこ!SSLを確認するぴこよ!」


「ほんとに〜?また突っ込みそうじゃない?」ミミがクスクス笑う。

「ま、もしやらかしても、その度に学べばいいさ」おぬしが肩をすくめる。


そしてルークが静かにまとめた。

「いいか。今日の教訓は三つだ。」

「1. 怪しいリンクは踏まないこと」

「2. URLとSSL証明書(鍵マーク)を確認すること」

「3. 万一情報を渡したら、すぐにパスワードを変更し、カード会社へ連絡すること」

「これを胸に刻めば、次は必ず守れるだろう」


「うむ!今度はもう大丈夫ぴこ!」

そう言ったぴこたんの足元に――またしても怪しい巻物が落ちていた。


「……ま、また当選ぴこ!?」「懲りてねぇー!!!」


笑い声とため息に包まれながら、第1話は幕を閉じた。



---


――しかし、ぴこたんの受難はまだ始まったばかり。

次に待ち受けるのは、何気ない一言が大炎上を呼ぶSNSの戦場!


「次回、ぴこたん大炎上!?焼肉どころか丸焼きぴこ!?」

ぴこたん達は無事に火消しできるのか!?


乞うご期待ぴこ!!



---


――教訓まとめ――


今日は「フィッシング詐欺」がテーマだったぴこ!

黄金の宝箱に釣られてオレ様ぴこたん、あやうくカード番号まで差し出すとこだったぴこ……


でも大丈夫ぴこ!みんなも覚えておくぴこ!


1.怪しいリンクは踏まないぴこ!

2.URLと鍵マークを必ずチェックするぴこ!

3,万一入力しちゃったら、すぐパスワード変更とカード会社連絡ぴこ!


これさえやれば、宝箱詐欺にも負けないぴこ!


ミミ「……でもぴこたん、絶対また釣られるでしょw

 それに『3、』も誤字じゃない?w」

ルーク「学んだなら実行するんだぞ」


う、うるさいぴこ!オレは進化するマッスル戦士ぴこ!

次回はもっと大活躍する予定ぴこだから、絶対見てほしいぴこ!

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