表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/20

□#なんか謎世界02

「とにかくコンビニ探さなきゃ」


 異世界転生を果たして異界の地に降り立った私の第一声がこんなんだなんて情緒もへそごま? も無いね──なんて思いながらこうしてスマホに現状をメモる辺り私って真面目だなって思う。

 テレビかなにかで見たけど緊急事態になったときはこうやってメモを取っておく方がいいらしいから。メモするだけならバッテリーちょっとしか喰わないしね。


 本当ならすぐに警察へ助けを求めたり両親に連絡するべきだろうけど……間違いなく『頭ヘンになった?』としか思われないだろうし。

 流石にいい齢して親に心配かけるのはあれだからね、ここは一人で何とかするしかなさそう。こんな事になるなら異世界転生についてもっと勉強しとくべきだった。


 まぁとにかくそういうわけで、現状を正確に把握するため私はベンチに腰掛けてこうして周囲を観察しながら記録しているというわけです。リアタイで剣牙の配信を見たい欲を押さえながら。なんて冷静なんだろう私。


「普通に街中の広場って感じなんだけど……どこだろここ?」


 東京タワーがある程度見えるってことは東京の港区あたり?

 それだったら私のマンションも近いから一旦帰ってみるのもあり寄りのアリ?

 けど流石にマップ開かないとたどり着けないし、それで充電きれたらアウトだしな~なんて考えてると向こうから人が歩いてきた。


「ママー、スマホ買ってよー」


 小学生くらいの背丈の女の子と母親っぽいのが手を繋いで、座っている私の前をそう言いながら横切っていく。女の子はお母さんにスマホをねだっているみたいだけどお母さんは『まだ早いよ』って女の子をあしらっているみたい。

 買い物に行くのかな?──なんにせよ、こうして文章に書き起こして切り取って見れば単なる平和な日常風景。


 一つ問題があるとするなら今の母子……なんか【着ぐるみ】来てた。二人共。あれ、絵文字のやつ。少し前に流行ったぴえんのやつ。

フリーゲームかなんかでそういう殺人鬼から逃げるやつあったよね。

 仮装かな? 今ハロウィンでも何でもない時季なんだけど……まぁ港区だしどっかでイベントでもやるんだろう。


「でもこの異世界、普通にスマホあるんだ」


 じゃあモバイルバッテリーも当然あるよねと思いつつ、普通にスマホ流通してるんじゃ異世界でアドとってスマホ無双できないな~なんて思ったりもした。


「さて、観察終わり。コンビニ探そ」


 建造物と風景以外はたいして変わった事もないし、だらだらしてたら充電なくなっちゃうと思った私は──異世界のコンビニを探しに立ち上がった。







少しでも謎世界が気になると感じてくれた方は↓↓

評価や感想、イイね等をつけて頂けると判明するかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ