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第3章:初めての人間との遭遇
森の陰から、黒い影が飛び出してきた!!!!!
モンスター!?? と私は弓を構えて、弓を引く準備をした。
その刹那
「…子供か?」と低い男の声が聞こえた。
出てきた黒い影は、私よりも背が大きく、がっしりしていた。
青みがかった黒髪と、切れ長の黒い瞳を持っており、手には剣を持っていた。
黒い髪と黒い眼、耳の先のとんがっていないのは、人間特有の証だと本で読んだ。
「まさか、人間・…!?」と私は、男を指差した。
黒い髪の男が答えた。「ああ、人間だが…」
初めて見る人間らしき男に警戒心を抱きながら、じろじろと男を見た。
「人間がこんなところに何故いるの?」
私は、逃げようかと思ったが、初めて人間を見た好奇心を抑えられずにいれなかった。