第2章:謎の失踪
第2章:謎の失踪
次の日の朝を迎え、朝日が家の窓に差し込む中、
今日は海に行く日だと目が覚めた。
エナを起こして、朝ごはん食べささなきゃ
台所に立ち、薪をくべて火をつける。
近所の人から貰った、鶏の卵を割りフライパンに中身を出し、火をつける。
卵を焼いている間、近所から貰った野菜を皿に盛りつける。
目玉焼きが焼けたら、皿の上に乗せ朝ごはんの用意ができた。
エナの部屋に入り、エナを起こしに行く。
「エナ、朝ごはん」とエナの様子を見に行った
ん?エナがいつもいるベッドにエナがいなかった、隠れてるのかなと思い
ベッドのシーツを全部剥いだがいない。
エナの部屋を見渡したが居なかった。
エナ?どこ行ったの?
小さい家を、家中探しても居ない。 どこに隠れたの?
いつも、エナはベッドにいるのに
今日に限ってどうして居ないの?どこに行ったんだろう
思い当たる節が無い
家周りを探しても、エナが居ない。今日は海を見に行く日なのに…
どうしようと色々考えて
もしかして、エナも行きたかったの?海に
先に行ったとか?まさか いつもエナは家から出ないのにこんな時にかぎってなんで?
探しまくっていると、扉からコンコンとノックする音が聞こえた。
「エナ!!」そう思い扉を開けたらユトだった。
え、あ違う!
「どうしよう、ユト。エナが居ない!どこ探しても居ないの何でか分からないよ…」
と涙目になり頭は混乱していた。
「エナが居ない?どうして?」
ユトとともに家中探したけど居なくて、村の中も探したが居なかった。
自分たちだけじゃ探しきれないと思い、村の人にも捜索を依頼した
まず長老の家に向かうことにした。
長老の家は曲線的で繊細なデザインが綺麗で、魔法の力で保護されていた。
長老にエナがいないことを話し、村人も捜索に当たった。
それでもエナは見つからなかった。
「どうしよう、ユト。私が海に行くなんて言ったから エナが先に行っちゃったのかもしれない。
でもエナは、首を横に振ってたし、行きたくなさそうな感じだったし
何も話さなかったし分からないよ…!」
「もしかして、ここから近くの海にいるかもしれない。ユト行ってみよう」
「村の捜索を待ってみてからでもいいんじゃないか」
「でもエナに何かあったら困るから、ともかく行ってみようよ…!」
衝動的に海に妹がいるんじゃないかと思い焦った。
私達が住むドリアード村を越え森の奥深くまで来て 森の結界の場所まで来た。
明らかに目の前には薄い透明な壁 結界があり通れない。
エナはここを通ったの?結界があって通れないんじゃあ
目の前の透明な壁を触ったり、押してみるがビクともしない
「うん、やっぱり結界通れないよ。 これじゃあ妹も通れないかも、
もしかして、結界の中に居るのかな…」
ユトは推測した
「アリア、もしかして、エナの背丈は小さかったから、
もし隙間があれば、結界の隙間から抜けた可能性も」
隙間、があるのかもしれない
そういえば、エナの魔法力が強かった事を思い出し
「そうだ、これって魔術の結界だよね?
この結界は、魔術師だけ通れるって聞いたし、妹は魔力が結構強かったから、
もしかして結界を破ったりしたのかな?」とユトに問いかけた。
すると、ユトはハッ!とし、目を瞑り意識を集中して、 エナの魔力を探し始めた。
ユトは目を閉じると、微かに白いモヤモヤとした霧のような痕跡を感じた。
すると、エナの魔力を見つけたらしく、
ユトは、私の手を取り その方向へ駆け出した。
「エナは、結界を出ている。ここに結界の隙間がある。ここの隙間」
ユトは透明に覆われた、結界の森の茂みの一部分を指した。
「綻びだよ。結界も完璧じゃない。ここの結界の隙間を通ってエナは結界からきっと出たんだ」
透明な結界のほころびの隙間から、身をかがめて体を丸め潜り抜けて出た。
森の結界出れた…!
「多分こっちだと思う」ユトは遠くの方向を指した。
「それを辿れば、エナがいるの?」
「魔力の痕跡は、ところどころ切れているから、霧のようなモノだよ、
ある場所と、ない場所があるから、全てを感じるには難しいと思う」
エナの痕跡を辿りながら、深い森を抜ける
ここが海に向かっているのかは、分からないけど…
少し森を行くと、がさっと音がした
「何か音した??動物かな?」と私は少しびくびくした
「鳥かな・・?」ユトが答えた
その時、黒い影動くのが見えた