鬼退治
「お、レベルが2上がったみたいだ……ステータス」
愛千 央雅(男)
レベル:12
Job:瞬神の末裔/Lv.1
HP:1024/1032
MP:48/55
力:32
魔力:31
体力:32
精神:22
運:24
すばやさ:21
SP残高:36ポイント
スキル
JAZ【賢】:03 ・ 身体強化:05 ・ 炎:03 ・ 鳴:03 ・陸:03 ・ 海:03 ・ 空:03 ・ 癒:03 ・ 制:03 ・ 循:03 ・ 創:03
〇万能:02
〇旅人:01
〇時空移動:01
○先見の明:01
「こっちに帰ってきて、ステータスを見ると、やっぱり大幅に減少しているな」
『仕方がありません。 そうしなければ、当初の目的であった地球への帰還はおろか、過去へと戻る事もできませんでした』
「そうだな……まぁ、スキルが変わらずだった事がありがたい。 おかげで少ない魔力でここまで戦える」
俺は視線をゲートへと向ける。
「このゲートは壊した方がいいな」
『はい。 このゲートから濁気を感じます。 この先にもまだ複数の気配が確認できます』
あちらの世界にもこういった濁気が固まってできたゲートがあった。
これを野放しにしておくと、厄介なモンスターなどが、わんさか出てくるのだ。
「さて……この先も長いからな……MPを節約しないと―――」
俺は歩きながら、ゲートへと近づきつつ、必要最低限の【鳴】と【創】の魔力を練り、腕を上げる。
上げた右手に雷を纏い、それと同時に刀をイメージする。
すると雷が刃へと形作られていく。
「【雷斬一刀】」
ゲートに向け腕を振り下ろす。
すると、ゲートは真っ二つに割れ、消えていく。
「あちゃ~……あれだけでこうなっちゃうか~」
ゲートを壊した時に使った技の反動が腕にきたため、右腕が少し焼け焦げてしまった。
『仕方がございません。 本来なら武器に宿し扱う技です。 自身の手を依り代にしたらこうなります』
「武器かぁ……レグルスとウルニアはちゃんと良い子にしているだろうか?」
『ヘイス様が預かると言っておりましたが……分かりません』
「最後らへんで無茶をさせちゃったから、ヘイスさんが地球へ戻るまでに修復しとくと言ったけど、結局、間に合わなかったんだよなぁ」
『あの状態のまま持ち出しては近い内に壊れてしまいます。 現状ヘイス様程の腕を央雅様は持ち合わせておりません。 ヘイス様に預けとくのが賢明な判断かと。 ただ、今は無い物ねだりをせず、 その辺に転がっている物を代用――』
「いや、俺はあいつ達以外を使うのなら、自分の手を使う」
『はぁ……そう言うと思いました。 くれぐれも無理はなさらないでください』
「すまないね」
『央雅様のお体を管理するのも私の役目ですので』
「頼りにしてるよ、ジャズ」
『精進いたします』
俺はヒールを使い、手を治す。
「さて、MPを回復させながら進むとしますか」
+++++
先に進みながら、所々にあるゲートを壊しながら進んで行く。
そのおかげで俺のレベルは16へとなっていた。
「うん、順調に上がっているな。 地球に戻ったら、どうレベルを上げるかと悩んでいたけど、なんとかなった」
『ゲートも時間が経てばまた復活します。 その都度頃合いを見計らっていけばいいかもしれません』
ダンジョンも時間が経てば元に戻るのと同じで、ゲートも濁気が溜まれば現れる。
「ダンジョン産のモンスターと、濁気が集まってゲートから出てくるモンスターとでは、得られる経験値が違う分、強さが異なるからなぁ……まぁ、ダンジョン産のモンスターも強いのはいるけど、濁気から出てくるモンスターはやっぱり異質だよ」
そんなこんなで、倒し回ると、淡く光る円が目に入る。
『次の場所へと移動されますか?』
「その辺もあちらと変わらないんだな……もうここのモンスターは倒し回ったし、行かないって考えはない」
俺は淡く光る円へと踏み入れると、円がより眩しく光りだす。
俺は瞼を閉じ、光が収まるのをじっと待つ。
徐々に光が収まっていくのを感じ、次のステージへと移動したと思い、俺はゆっくりと目を開ける。
「お待ちしておりました」
「えっ⁈」
目を開けると、最初に視界に入ってきたのは、額に眼のある美しい女性が、笑みを浮かべ、俺の前に立っていた。




