表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブですらない登場しない人物に転生しましたが、 王太子様が私に夢中みたいです!?  作者: あいら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/38

7-1 最後のイベント

ネット小説の世界を思い返す。


だいぶん内容は変えてしまったけど、

エンディングまで、大きなイベントはあと一つ。


隣国の王女ルチアナが、この国を訪れ、

王太子に婚約を迫り、

その後も様々な問題を起こし、

最終的にはドラゴンの魔石を盗んでしまう。


魔石を重要視しないこの世界だが、

ドラゴンの魔石だけは別格で、

この魔石を持つかで、その国の力が変わる。


多くの魔物はドラゴンの力を恐れる為、

その魔石を持つだけで、

モンスターの襲撃がぐっと減るからだ。



先の戦で、ドラゴンを倒し、

ドラゴンの魔石を手に入れた王太子は、

次期王としての立場を確実にしており、

国政は安定している。


それだけに、ドラゴンの魔石が失われるのだけは、

どうしても避けたい。


それに、隣国は交易においては重要な国、

問題はできるだけ起こしたくないけれど・・・



「フェデリア様、お願いがございます」



紅茶を飲んでくつろぎながら、

そんな事を考えていると、ロイが話しかけてきた。



「何かしら?」


「フェデリア様は、先の魔術大会で、

 2位を納められました、

 その功績で、褒賞が与えられます。

 その褒賞で、私の奴隷印を解放して

 頂けないでしょうか」


「分かったわ」



私はあっさりと答える。



「よろしいのですか?」



ロイは心底驚いているようだった。



「どうしてすぐ思いつかなかったのかしら、

 確か、奴隷印は王家なら何とかできるはず、

 さっそくセレディウス様に、ご相談

 してみましょう」


「ありがとうございます」



そうして、感極まっているロイに微笑みかけ、

また考えに戻る。


ロイが自分の為に奴隷印を解放して欲しいなどと、

言うはずがない、


なんせ、私の印を消す事すら渋ったのだ。


となると、私の知らない所で、

私の身に何か災厄が降りかかる何かが、

起こっているのか、起こる可能性があるのか、

多分この二つのうちのどれかだろう。



ネット小説でも、ヒロインは隣国の王女

との狭間で、ずいぶんとひどい目に合っている。


そのどれかが、私の身に降りかかっても、

おかしくはない。



その後、セレディウス様に願い、ロイの奴隷印を、

褒賞として消してもらった。


嬉しくて、つい涙ぐむ私を、

セレディウス様は優しく抱きしめてくれる。


そして、その日の晩、

私の部屋を訪れたロイは、

いつもの表情で言った。



「何があっても、私を信じて頂けますか」


「当然よ、私の専属の護衛騎士だもの」



そう言うと、私に近づき、

私の首をトンと叩く。


私はその衝撃で、意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ