表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブですらない登場しない人物に転生しましたが、 王太子様が私に夢中みたいです!?  作者: あいら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/38

4-6

「よろしかったのですか?フェデリア様」



ロイが馬車の中で語りかけてくる。



「いいのよ」



そう言って、性別を偽るネックレスを外す。


ロイには、漢字の事は伝えてある、

研究にも立ち合う事もある為、

その力を使ったと気づいたのだろう。


あのまま、大聖堂にいたら、

英雄になれて、多額の報酬がもらえたかもしれない、

しかし、お金には困っていないし、

名誉など与えられれば、逆に話せない事が多くて困る。



それに、何より、王太子とヒロインの出会いを、

邪魔したくはなかった。


お似合いだったな、あの二人・・・・


物語のヒーローとヒロインという立ち位置からか、

庶民とは明らかに違うオーラを感じる。


日本で言うと、芸能人みたいな?


モブですらない私は去るのが一番だ。



「ロイありがとう」


「何がですか?」


「いえ、夜遅くに連れ出してしまったから」


「そんな事、気になさる必要はございません、

 それよりも、フェデリア様こそ、

 マリア様だと、改めて認識致しました」



そんなロイに、ふふふと笑う。


ロイは、私が何かするたび、

女神だといって大袈裟に褒める。


そんな大層な事はしていない、

これは、ほんの罪滅ぼし。


モンスターが襲う事を知りながら、

何もしなかった事に対する、贖罪なのだ。



「流石に眠いわ」


「寝てしまわれてもいいのですよ」


「そうね」



そう言って馬車の中で横になる。


子爵家の馬車は、上位貴族に気を使い、

外見も大した事はないし、

内部も質素な作りだが、

座席などは、王家の物とも引けを取らない程の、

上質な物を使っている。


そんなふわふわの座席に横たわり、

多くの人が助かった事に、

心から満足して、眠りにつく。



転生して良かった・・・・



そして、そのまま意識を手放した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ