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モブですらない登場しない人物に転生しましたが、 王太子様が私に夢中みたいです!?  作者: あいら


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3-2

馬車に乗り込むと。



「本当に行くのですか?お嬢様」



と御者がおずおずと尋ねてくる。


そんなに、この外出が重大なのかしら?


そう思いながら。



「お願い」



と一言だけ言う。


すると滑るように馬車は動きだし、

久しぶりの馬車に、気分は高揚していた。


お茶会の出席で、馬車に乗った事はあるが、

前世の記憶を思い出してから乗るのは初めて。


ガタゴトと車輪が回る音を聞きながら、

お姫様気分~と、楽しんでいた。




最初は元々の記憶で、見慣れた風景が広がる。


石造りかレンガで作られた、重厚な建物がいくつも並ぶ、

おそらく高級住宅街なのだろう、

一軒一軒が、小さなお城なのでは?と

思わせる程の敷地を持っている。


門から少し覗く庭は、綺麗に整理され、

ガーデン巡りをするだけでも、楽しめそうだ。




そうだ、これもつけないと。


高級そうな作りの箱から取り出したのは、

魔石が入ったペンダント。


ペンダントには”性 偽”と刻印されている。


これで女の私は、見た目通り男にしか、

周りの人に思われないはず。


今日はこのペンダントの効果の確認も兼ねている。


魔石は重要視されていないので、

魔石で性別を偽ると言う概念がない。


性別を偽る魔法もないので、誰も魔石の効果や、

魔法だと疑ったりはしないはず。


つまりかなり高確率で、性別をだませるはず!


そう思いながら、ペンダントを首にかける。




どんどん馬車が進むと、

真っ白な壁と、格子状の木が美しい家々が並ぶ。


お花を飾るのが普通らしく、2階の窓際には

プランターから花が溢れんばかり咲いており、

街並みをさらに華やかにしてる。


とうとう、フェデリアの人生でも、

足を踏み入れた事がない街へ来たのね!


正真正銘初めての景色に、胸は高鳴る。


ずっと来たかった、憧れの街!


頭にある地図を思い返しながら、

その風景に魅入っていた。

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