第一章 登場人物
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エレーナ・レーデン / ミア・ブロンズ
魔族 女 外見年齢14歳
1000年前に『魔王の騎士』として恐れられた少女
10人が10人振り返るような美貌を持ち、数年後には経国の美女を期待できるが、長寿なので数年後も同じ姿である
スタイルは少女らしく、あまり出るところは出ていない
人類大陸の潜入時に「ミア・ブロンズ」と名乗り、変装魔法により髪色と瞳の色を変えている
本来の髪色は銀、瞳の色は深紅。変装時の髪色は亜麻色、瞳の色は灰
髪は腰まで届くほど長いが、これは【超速再生】により髪を切っても元に戻ってしまうが故に手をつけようもないのでそのままにしている
爪も同様の理由から切ることはないが、常識はずれなほど長くなることはないので放置している
なのに甘いものを食べすぎてお腹がプニったのは理不尽だと自分の体に激しい怒りを覚えた
戦闘では魔法を主体とする『魔法使い』スタイル
しかし自身の魔力を圧縮解放して作り出す『魔力剣』での近接戦闘も可能
身体能力や近接戦闘技術は魔族の中でも低い方だが、底知れない魔力と精緻な魔力操作により、魔法戦闘で彼女の右に出る者はほとんどいない
特殊な事情から魔族でありながら弱点である聖剣氣を克服し、自らも聖剣氣を微弱ながら保有する特異な魔族である
模造聖剣ミア
かつて勇者アイリアが使用していた『聖剣ミア』がエレーナに刺さったまま封印され、長い時間をかけて彼女と同化したことにより扱えるようになった聖剣氣の塊が大剣の形をとったもの
エレーナの全聖剣氣と引き換えに顕現でき、短い間ではあるがあらゆる魔法と魔力を無効化する【砕魔結界】を展開することができる
元の『聖剣ミア』は金色の大剣だったが、こちらは白一色であることから、エレーナはこれを元の聖剣とは別物であるとして模造聖剣と呼んでいる
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クレア・プレトリア
人間 女 15歳
ミアと同じアイリア学園の新入生
学園内での交友関係は広く、誰とでも友達になれる健康的な快活少女
入学式を共にバックレた縁から、ミアの『友達』と呼べる唯一の生徒でもある
短めに切りそろえた燃えるような赤毛と蒼い瞳を持つ
身体強化が得意であり、第3クラスでありながらも戦闘が得意な部類に入る
入学前に住んでいた村では狩人として家族や村人たちから愛されていた
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リーパー・レイルシア
人間 男 16歳
アイリア学園の新入生であり、聖剣氣保有量の多い第1クラス所属
端正な顔立ちをした金髪碧眼の優男であり、成績も良い
その容姿と物腰の柔らかさから、よくモテる
『勇者』に対しては何か特別な信念や感情を抱いている
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スーヤ・ルーニャ
人間 女
ミアと同じく聖剣氣と魔力の両方を持つレアケースなアイリア学園の2年生
外見は10歳以下に見え、ボサボサな長い黒髪と、気だるげな藍色の瞳を持つダウナー少女であるが、外見とは裏腹に口調はオラオラ系
1000年前にも存在したルーニャ家の令嬢であり、故郷の『教の国』での身分は上から数えた方が高い
家柄に相違ない魔法使いとしての才能にも溢れている
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ラビス・キウラス
人間 男 初老
アイリア学園の学園長
先代勇者として有名であり、異例となる勇者の早期代替わりをしてからは後進の育成のために教育者として学園長の椅子に座っている
人徳が広く認められており、柔和な笑みがトレードマーク
しかし筋は通す真っ直ぐさを持ち、容赦しない時はしない
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オキ・オーシー
人間 女 30代
アイリア学園の生徒指導を担当する教師
生徒からは厳しいことで有名
模範的な生徒なら彼女と関わることはないが、ミアはよく顔を合わせることに
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ローリス・フィリス
人間 女 20代半ば
若草色のふわふわウェーブな髪を背中まで伸ばしたゆるふわ教師
第3クラス担当で、ミアとクレアの担任
その接しやすさから、生徒からの人気も高い
色々大きく柔らかい。告白する生徒も多数いるとか
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ギルベルト・ファーソン
人間 男 40歳
第1クラスの担任教師
厳つい顔つきにゴリマッチョという熱血漢
外見通り、指導も厳しい
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ボーデット
魔族 男
1000年前の生き残りであり、エレーナと共に『魔王の騎士』として魔族軍の中核を担ったスケルトンロード
封印結晶を模した魔法を開発し、自らを封印し、『柱の国』近くの忘れられた砦で細々と聖剣氣持ちの学園生徒を喰らいながら、復讐の機を待っていた
戦闘能力が極めて高く、2mほどある巨体と同じくらいの大きさを誇る大剣と魔法を駆使した戦い方をする
固有魔法の【分身】を使い自らを軍団級の数にまで増えることができ、その力はまさしく『魔王の騎士』に相応しい
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アデジア
魔族 男 約200歳 外見年齢20代前半
現代の魔族を統べる魔王
黒髪から覗く金色の瞳に褐色のたくましい肉体を持ち、世界と時代が違えば『俺様系』と呼ばれる美丈夫
エレーナに一目惚れし、封印から解かれたばかりの不安定な彼女を支えた
恋心は公言しアプローチもしているが、エレーナには「自分は亡霊だから」とのらりくらり躱されている
魔王として絶対的な戦闘能力を持つが、普段は内政に忙殺される日々を送っており、色々と気を配る立場には少し疲れ気味。癒しの秘訣は師匠
なおエレーナが人類大陸に潜入してからはそれが断たれているのでよくヘコんでいる




