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仮
誰の人生の時計は、人それぞれで時間の流れの速さも違い
これをジャネーの法則と言う、
19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案しその甥が著書において紹介された法則だ。
生涯における時間の流れは主観的に記憶され、年月の長さは幼い子供の時は長く感じ
年を取り老人になるにつれ時間の間隔が短く感じ取れることをジャネーの法則だ。
退屈な時間程、長く感じ楽しい時間程、早く過ぎ去るあの状態・・。
ただ、思い出に浸るにはゆっくりと時間が流れ
あの時、こんな言葉や行動をしていたらという後悔も付きまとうので
全てがいい思い出とは限らない。
苦い思い出の方が明細に覚えているものだ。
私もその1人でしかない。
ただ、人の数ほどそれぞれの思い出を持ち星の数ほどの物語りもあり
皆、それぞれ物語りの主人公である。
私もその1人にしかない・・・。
暖炉の火が小さく揺らめるのを見ながらしわくちゃになった手で
暖炉の中に薪を入れると炎は命を吹き返したかの如く強くなった炎が
寒くなった部屋を暖め始めた。