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翠のアルケミックヒーラー  作者: 味噌猫
駆け出し冒険者
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駆け出し冒険者の怒り

戦闘場面書ける人、尊敬します。

夕方です、冒険者ギルドに居ます。

報告待ちで並んでます。


勿論狙いはお姉さん、パパッと済ませる出来る女性(ヒト)


私の番です、待ってました。

今日は仕事が3つです。


いつもの薬草…薬草、そして木の実。

カードと一緒に提出です。


「お願いしまーす」

『お帰りなさい、問題無かった?』

「いつもの薬草は大丈夫でしたけど木の実のほうで時間がかかってしまいました…」

『そうなの?1本からもそこそこ採れるはずだったと思うのだけど』

「いえ、沢山のなってはいたのですがその…スカートで……」

『あー、そうね……』


集めた木の実は杖を使って何とか届く低い位置、さすがに採れる量が少ないので別の木を探しては杖を使ってと繰り返したのです。


「落ちてるのは沢山あったのですけど」

『依頼には鮮度優先で落ちたものは却下、だものね』

「そう言うわけで時間がかかってしまいました」

『大変だったのね…はい、今日の分』

「ありがとうございますっ」


会話しながら処理をする、さすが私のお姉様。


待ってる人に悪いのでカードとお金を受け取り列を離れる。


「ズボンでも買おうかなぁ……」


ポツリと漏らす、そもそも木登り出来るかな…。


『あん?スボンが何だって?』


うっかり漏らした声に反応され、声がした方へ視線を向けます。


のんべえさんです、もう酔ってます。

いつから飲んで居たのでしょう。


「依頼で木登りするかもしれないのでズボンを買おうかなと」

『何だよ、別にそのままでも良いじゃねえか』

「良くないから検討してるんですっ。」

『俺なんて全然平気だぞ?』


酔い潰れてお腹丸出しで寝てますもんね……ここで。


「スカートだとその…下着が見えちゃうので…」

『そんなほっそい身体の小さな尻、見られても困るもんじゃねえだろ色気もねぇ』


色気もねえ……色気もねえ…



『だいたい乳も小さ過ぎるんだよ、ちゃんと食ってるのか?なぁ』

「ちょ…ちょっとぐらいはあります!」

『揉むほど無いだろぉ?』

「ありますっ揉まれたもんっ」

『ほーお、誰にだ?』

「え……?」


静かになる、周囲を見る。

皆こちらを注目している、目を合わせると背けられる。


『どうした?誰に揉まれたんだ?ん?』

「えっと……その……」


顔が熱くなる、誰かなんてわからない。

混雑に巻き込まれた時の話だから。


『言えないって事はこの中にでも居るのか?なぁ』

「う…うぅ…」


居るかもしれない、けどわからない。


『おーい、薬草姫の乳揉んだやついるかー?』


何てことをっ!?


『そのくらいにしてあげてください、混雑した時に起きた事故ですよ。』


お姉さんの声が聞こえます、いつの間にか近くに居ました。


『何でぇつまらん、男でも居るのかと思ったわ』

『飲み過ぎですよ、控えてください。』

『酒やめるなら人生やめらぁ』

『全く…普段は優秀なのに…もうからかうのは止めてあげて下さいね』

『へいへい』


戻っていくお姉さん、やっぱり貴女はお姉様っ。


『あーあ、飲み直すかー…飲むか?』

「いりませんっ帰ります!」

『そうかいそうかい、あぁそうだ』

「……?」

『お前さんの右のヤツ待たせたままで良いのか?』

「え?」


首だけで右を見る…え?誰も…。



ペタリ、フニフニ…


「ひっ」


ゾワッとした、周囲がザワッとした。


胸に当たる熱、揉んでる揉まれてる。

鳥肌が立ち視線を戻す。


『んー…やっぱまだまだだなぁ』


揉みながら言う、顔が熱くなり涙が滲む。


自分の限界を超えて右手を振る、空振り……もう居ない!?


『おっとあぶねえ』


いつの間にか離れた場所に居た、混乱する…どうなってるの?


(何今の…全然見えな…。)



『乳も速さもまだまだだなぁ…』


軽く言われ恥ずかしさが込み上げる、顔が熱いとても悔しい。

涙が滲む、泣いては駄目だ…負けてしまう。


『まぁ見た目は良いんだし育てバァッ!?』


突然のんべえさんが吹き飛びました、真横にです直線です。

いつの間にかまたお姉様が居ました、のんべえさんを蹴り飛ばしたようです。


巻き込まれて椅子がいくつかとテーブルがなぎ倒されてます、のんべえさんが倒れてます。


『やめてあげて下さいね、と言いましたよね?』


お姉様が言います、何故か笑顔が恐い。


『破損した設備の修繕費用と今回の件に関してかかる費用は後ほど請求いたします、のびてて聞こえてないでしょうけど』


言葉通りのんべえさんはのびています、時折ピクピクしています。


『ごめんね、普段はちゃんと仕事もこなすし優秀なの…だけど飲み過ぎると…』

「いえ、大丈夫です…お姉様がやってくれましたので」

『またお姉様なのね…』


ポロっと涙が落ちる、落ち着いたら溜まっていた分が落ちてしまった。


『……1発殴っておく?』


のんべえさんを見る、顔が少しの鼻血と涎なのかお酒なのかわからない物で濡れている、触ったら汚れそう。



ポーチをから出す、スライムの核。

こんな所で使い道。


集中し狙いを定め…腕を振り抜く、くらえっ私の怒り!




椅子に当たって砕けました。

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