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私の大好きなドラゴン  作者: どら娘
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残念なオジさん

片手で私を抱えてるオジさんに

子供だから出来る事だけど、首を巻くように甘えるように抱き着いた。


横顔がとてもカッコイイ.............


オジさんは、髪はぼさぼさで長めで、

肩ぐらいまであり無造作にきびってるし、

ヒゲもうっすらと生えてる。


確かにヤバイ雰囲気と鋭い目がインテリのヤクザみたいな

ちょい悪感が半端なく怖そうに見えるけど...

こちらの世界で例えるなら、

盗賊のお頭的な?空気を醸し出してる。


考え事をしてるせいか、顔が険しいが、

私を抱えてる手は大事そうに優しく包んでくれてる。

ものすごく、キュンときちゃううううううううううううう。



私がそんな事を考えてる子供だと思わないだろうなー

と思ってると、オジさんがふと私の方を見て、


(そういえばさあ、お前名前とか住んでいる家とか

 分かるか?送り届けたり、分からなければ

 誰かに、預け...)


私は精一杯力を込めてぎゅーっと抱き着いて頭を振った。

私の髪がオジさんの顔や目にはいったらしく


(おいおい!落ち着け!)


そう言うと私を抱えなおして、背中をポンポンと叩いてきた。

少し落ち着いて、オジさんを上目遣いで見ると


(名前....分かったとしても、しゃべれないか...

 そー言えば俺も名乗ってねーな

 俺はカイルだ。カイルお兄ちゃんと呼んでいいぞ?)


どう見ても40前後の?オジさんなのに、

自分でお兄ちゃん?っていうかなあ?悪ノリしてるんだなきっと...


 (それに、ずっと坊主じゃかわいそうだな)


そうそう!私男の子じゃないよ!!と気持ちを込めて私はうなずいた。


(俺はカイルだから...ライルはどうだあ?な!そうしようぜ、

 兄弟みたいで、いいだろう?)


(...............)


やっぱり、この残念なオジさんは、

どうしても私を男の子としか思えないのか...

しかも、どー見ても兄弟ではなく、【親子】に見える事が分からないのか....。

もう、どうでもいーや!男の子で.......


ぐだぐだ考えても、このオジさんには敵わない気がする......


そう、

男の子でいいや..と

思った事が後に、大変な目にあうとは思いも知らなかった。


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