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私の大好きなドラゴン  作者: どら娘
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無神経なおじさんとドラゴンの慰めの歌?

私どうなるんだろう?

不安で朝方に目が覚めて

洞窟?見たいなところをウロウロしてると



(眠くねーのか?)



見張りをしてるのか

あくびをしながらオジさんが洞窟の入り口の前で声をかけてきた。



オジさんと目があって

よーく見てみるとカッコいい事に気が付いた。


黒髪でぼさぼさしてるが、

目鼻立ちはととのってるし、よく見ると目が澄んでるような?

とにかく!!意外とちょい悪イケメンだあと思って意識したら

恥ずかしくなって足をくねくねさせてしまった。



(あーションベンな!外はゼガンがいるから大丈夫だが、

 たちションでも 大の方でも気をつけろよ!)



と、乙女に無神経な事を言ってきたから

走って外の方に出た。

よく考えたら男の子?と思われてる?坊主って何回か言ってたな...

気になって顔を見たいと思い水辺を探した。



すると

(ガーグアー...)

(何してるんだ?)声じゃない何か?が頭に入ってきた。



見上げるとゼガン?ドラゴンがいた。

(うー....)やっぱり声が出ない。

水・水・水・とひたすら頭の中で考えたら



(グアー  グアー)

(水?水辺はあっちにある?)みたいな?声?が入ってきた。


私ドラゴンと話せるの?とそこでようやく分かった。


私が考えてることが、ドラゴン ゼガン?に伝わってるの?

でも、あのオジさんも夜中話をしてた?みたいだし

誰でも話せるのかも....


ここに来てから、しゃべれなくなったのか、

ショック?で しゃべれないのか、とても不安になった。

声が出るようになるのかな...

話せなかったら、どこかに置いていかれるかも

孤児院とか....


(グアー...)


(なあ 水辺を探してるんじゃないのか?)


(えっ!)


あー私っていつも一人で考える癖があるんだ。

しかも、今喋れないからよけいに!!



(ありがとう私が思ってる事.....分かる?よ....ね?)



(分かる)


そう まず水辺で自分の姿のチェックしなきゃ

どう見ても私、子供なんだよなー

女なのはわかるけど...

髪は短めみたいだし....


(どこ?  案内して欲しい)


(こっちだ...)


歩いていくの?とトコトコとついていった。


ドズンドスンと音をたてながら

身体に数本の細い木があたっても

痛くないのか、突き進んで倒していった...。



後ろから見ても西洋のドラゴンの風貌..

まるで、ものすごく流行った本や映画にもなった

魔法使いの話にでてくるドラゴンみたい。


朝日に照らされて、銀色のウロコが

一つ一つ輝いてとてもきれい。


触って、見たいな...

そう思ってるうちにすぐに着いた。


(ここだ..)


水辺は朝で涼しく、清々しい空気で

風が吹いていたが、

子供の体には肌寒いのか

ちょっと震えてしまった。


すると

私を覆うように翼を軽く広げてそばに立ってくれた。


(ありがとう)


(.....)



早速、水辺をのぞきこむと

私じゃない顔・体型・服だった。


黒髪(ボブカット?位)少し前髪が長め

目は少しつり目(紫色)

口元はぷっくり(赤ちゃんみたい)

肌は色白で、少し細めの体型

(全体的にやんちゃな坊主?に見えなくない...)



せめて服が女の子って感じだったら

オジさんが分かってくれたかも...

ちょっと(お出かけしてる商人の息子風)って感じの服だ..

素っ裸よりはいいけど...



色々考えてたら

朝の水辺の涼しさと、澄んだ流れる音を聞いてると

元の世界で仕事や家庭事情で疲れはてていた自分が、

十数年旅行なんていかず、テレビでしか見ない


森・洞窟・水辺にいるなんて....


現実味がないこの世界に.....


異物が紛れてるみたいで...


怖くて・悲しくて・苦しくて



別に幸せと感じない毎日単調な生活だったけど

この世界が

自分も環境もすべてが違いすぎて


元の世界が

家が

家族が

友人・同僚が




恋しくて・恋しくて・恋しいよおーーーーーーーーーーー




悲しく不安で座り

うずくまって、必死に泣くのを我慢した。


ここで泣いてもどうしようもない。

あとで泣いた顔みられて、

面倒だって思われたらイケナイ............



すると突然!



(グアーーーーーーぐあーーグアー)


(......)


(......)


(どうしたの?)


(歌った...人間は歌をきくと笑うものだろ...)



(......)


(...ふっ...ふっ..ふふふ)


どう考えても威嚇してる

無機質な怖い鳴き声(雄たけび)にしか

聞こえないけど

なぜか,私には怖いと感じなく、

むしろ心に直接しみるような切ないような感情が届いた。


とても不器用なお兄さんみたい。

私ひとりっ子だったからお兄ちゃんに

憧れてたんだよなあー 


ウジウジしながら、

甘えたり、頼んだりするのが苦手な私だけど

子供だから許されるよねと思いながら話しかけた。


(ねえ...お お兄ちゃんて呼んでいい?)


(........................おまえが好きなように呼べばいい)


(そうする!!ありがとうお兄ちゃん)

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