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第7話 閑話 クッキーを作ろう!

 私は、今日で4歳になる。


 今日は私の誕生日ということで母のクリスタとクッキーを作ることになっている。父は今日、隣の領地の子爵の人との共同開発事業の打ち合わせに出かけている。


「レーナちゃん、こっち来て。」


 母に呼ばれて、私はトコトコとキッチンへやってくる。クッキーを作る材料は昨日のうちにセバスチャンが買ってきてくれた。


 私では高くて冷蔵庫から材料を取り出せないので、母がバターと卵を取り出す。


 そうそう、最近になって気づかいたことだが、この世界では魔石を使ってこういった冷蔵庫などの家電製品(?)などを動かしているっぽい。

 最初、コンセントは無いのにどうして動いているのか不思議に思っていたが、父と母の会話からなんとなく予測できた。


 母は、ボウルにバターを入れる。


「じゃあ、バターをクリーム状になるまで混ぜて。」


「はーい!」


 私は、言われた通りにバターをねりねりする。


「じゃあ、次はお砂糖をボウルに入れて。お砂糖は高いんだからこぼしちゃダメよ。」


 どうやら砂糖はこの世界では高いらしい。そういえば、転生してから甘いお菓子を食べた記憶がないな……。甘いものといったら、干し芋くらいかな。やっぱり、ここ、田舎だな。別に田舎が悪いわけじゃないけど、おかげで毎日外に遊びに行っても飽きないし。


 それから砂糖を入れて混ぜ、塩を入れた。


「次は、この薄力粉を入れて混ぜてね。」


 薄力粉を入れてまたねりねりする。そういえば、薄力粉ってなんなのだろうか? 小麦粉の仲間かな?

  前世では、お兄ちゃんが料理してたから、私は料理したことなくて、わかんないんだよね……。

 改めてお兄ちゃんに感謝だ。私を可愛がってくれてたのに、私が死んじゃったせいでお兄ちゃんに悲しい思いさせちゃったよね……。


 途中で腕が疲れたので、母にまぜまぜするのを代わってもらう。


「ママが混ぜるわね。レーナちゃんにママのかっこいいとこを見せちゃうんだからっ」


 母は、張り切って混ぜ始める。


 うん。うちのお母さん、見た目だけじゃなくて性格も可愛い。まったく、父は幸せ者だな。


 薄力粉を混ぜたことで、生地ができる


 母が、冷蔵庫に生地を入れる。


「1時間冷蔵庫に入れるね。こうしないと、焼いた時に生地が縮んだり、固くなったりしちゃうのよ。」


 へー。知らなかった。母は、料理に詳しいな。見た目も性格も可愛くって、料理も出来るなんてうちのお母さん完璧じゃない!?


「レーナちゃん、ママとお話しして待ってよっか。」


「うん! じゃあ、パパはどんなおしごとしているの?」


「うーん、パパは一応貴族だからこの村を領地を国王から任されているのよ。」


 父はこの村を領地として持っているらしい。といっても、この村、私が散歩している時に見る限り、千人くらいしか住んでなさそうだが。


 それから私は母からいろいろ聞いた。農地計画だの、商業についてだの、他の領地との交流だの、結構仕事があって大変そうだ。


 1時間後、


「レーナちゃん、そろそろ1時間よ。」


 母が生地を取り出してくる。


「それじゃあ、生地を伸ばして。」


 私は、めん棒で生地を伸ばしていく。これまた、力がいるので母と途中で交代した。


 その後、抜き型で型抜きしていく。この抜き型も普段は使わないので、クッキーを作るためだけにセバスチャンに買ってきてもらったものだ。


 それから、母がクッキーをオーブンに入れる。


 ―――………―――


 8分経ち、クッキーは狐色になり、焼き上がる。


 母がクッキーをオーブンから取り出す。とっても美味しそうだ。


「ママ、たべてみてもいい?」


「1個だけよ。残りはパパが帰ってきてからね。」


「わーい!」


 私は、クッキーを1枚手に取り、口に入れる。


「!?、あつっ!」


 熱かった。フーフーするのを忘れていた。うぐぅ、舌をちょっと火傷した。でも、クッキーは美味しかった。


「まったく、フーフーしなきゃダメでしょ?」


 そう言いながら、母もクッキーを手に取り、フーフーし、口に入れる。


「!?」


 母は、クッキーを食べ終わると涙目になっていた。どうやら、母も舌を火傷したようだ。しかし、強がっているのか何も言わなかった。






 その夜、父が帰ってきてから、みんなでクッキーを食べた。メイドのソレイユちゃんが1番多く食べていた。そういえば、この子、私がこの家に来てからまったく大きくなってない気がする。大丈夫なのだろうか?


 クッキーは父にも好評だった。


この世界では、香辛料、砂糖は高級品です。へレーナの誕生日だったので、奮発してクッキーを作りました。

砂糖の値段は、1kg当たり5万円で考えています。

作者は、クッキーを作ったことがないので、調べながら書いてみました……。


冬休みが終わってしまう……。宿題がガガガガ、、、


これからもこの作品をよろしくお願いします。もし、この作品を面白いと思っていただけたなら、ブクマ、評価よろしくお願いします! していただけると大変嬉しいです。


読み専だった頃、いろんな作者さん達がブクマ、評価を欲しがってたのを見て、みんな大袈裟だなーなんて思ってましたけど、実際自分がその立場になると、めちゃくちゃ分かりました。ブクマ、評価してくれた人にはほんとに感謝です!


そら

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