第32話 同好会、せ・つ・り・つ!!
感想が貰えたのが嬉しくて頑張っちゃいました笑
学園生活が始まり1週間程経ったある日。その日の授業が終わり、私達は終礼で席についていた。
「はーい、みなさんそろそろ学園生活に慣れてきた頃だと思います。入りたい部活は決まったかな? ということで、部活選びをしていきまーす。
選んだ人から黒板に書きに来てね〜。それまでは出歩いて話し合っていいよー、それじゃあ、はじめっ!」
イサベル先生の許可により、みんな一斉に動き出し、仲良くなった人同士で話し合い始める。
そう、私達はここ1週間、入りたい部活をだいたい決めておいてね、と言われていた。
部活は、前世と同じように運動系のものから、お茶会クラブ(結構高い月会費が必要らしい)といった文化系の部活、魔法の練習会、魔法陣や魔道具の研究会なんてものもあった。
だけど、イマイチ入りたいものが見つからない。
魔法陣の研究会とかは前世にないし、魔法の勉強になるかな?とルチアちゃんと覗いてみたのだが、地味だったし、魔法の練習会だと、授業の復習がほとんどだった。
んー、まだ決めてないんだけど……
またどうしようかと考えていると、横に座っているルチアちゃんが声をかけてくる。
「ねーねー、ボク達まだ入りたい部活、決まってないじゃん? 入りたい部活がないなら作っちゃおうよ!」
「え?」
おもわず聞き返してしまう。だって、そんな発想なかったから。
「魔法練習会って、ボクたちにはレベル低いじゃん? だからさー、新しく作っちゃおうよ。」
「作るとしたら、どんな部活を作るの?」
「ボクが考えてるのはねー、『魔法創作会』!」
「『魔法創作会』って、魔法を創るの?」
「うん。自分のだけの魔法を創るんだ。カッコイイ技を考えて発表したりするんだよ。どう? 面白そうでしょ?」
どうやらルチアちゃんは、魔法を創る部活を作りたいみたい。面白そう。
でも、部活として認められるのは、5人以上揃っていないとで、3人以上いれば同好会を名乗れるけれど、部活じゃないと活動費が降りないんじゃなかったっけ。
その事をルチアちゃんに指摘する。
「あー、そうだったかも。忘れてた〜。どうしよっか、、、私達2人じゃ、同好会も立ち上げられないね。」
私達が、どうしよっか、、、となっていると、後ろから声をかけられる。
「それじゃあ、その3人目に僕が入らせてもらおう。キミたちの話、面白そうだから聞かせてもらったよ。あー、盗み聞きしててごめんね?」
私達は揃って振り返る。
そこにいたのは、えっとぉ……確か、ロドリゴくんだっけ。
「ロドリゴくん……? 」
「お、僕の名前覚えてくれてたんだ。改めてよろしくね。」
「う、うん。」
私がいきなりのことに驚いているとルチアちゃんがロドリゴくんに話しかける。
「ねーねー、ロドリゴくんが入ってくれるってほんと?」
「ん? ああ、そのつもりだけど。」
「でも、言っておくけど、ボク達、けっこうレベルの高いことやるつもりだけど、大丈夫かな。」
ルチアちゃんは、ロドリゴくんの魔法の熟練度に疑問があるみたい。でも、その事についてはあまり心配しなくてもいいと思う。
何故かって――
*
魔法の実技の授業のとき。
授業では、基本4属性全ての初級の魔法をみんながみんなできるわけではないけれど、概ねオッケーということで、中級魔法の練習をすることになった。
「はい、それじゃあ中級魔法の練習いってみましょー! みなさん、自分の得意属性でやってみてください。まだ威力や正確性は気にしなくていいですよ。発動できた人は、気にかけていってください。あ、魔法はあちらに向けてくださいね? 危険ですから。んじゃ、始め~」
イサベルの間延びした掛け声で皆一斉に的に向かって魔法を放つ。
私はというと、もう中級魔法なら完璧に使いこなせるので、魔法を放っているクラスメイトの間を歩き回ってアドバイスをしていた。そうするようにイサベル先生に言われたのだ。アデルちゃん以外のクラスメイトはだいたい、私より年上なんだけどさ。ルチアちゃんとアデルちゃんも同様に先生から言われている。まあ、私達、入学試験でよかったみたいだし。
1人ずつ順に見て回り、この子にはなんてアドバイスしようかな、と何気なく魔法を放つ様子を見る。
「【アースアロー】!」
目の前の少年からの手のひらから、魔法で土から形成された矢が射出され、的の方へとそれなりの速度で飛んでいき、的に命中する。
私は、正直、驚いた。
ほとんどの子は、魔法を発動できてもなかなか思うように飛ばすのに苦戦しているのだ。この少年、多分私と年齢はほぼ変わらないと思う。それを、ここまでの完成度でやって見せたのだ。正直、この子も見回り組でもいいんじゃないの?
私? 私は、カンケーないのっ!
*
まあ、こういうことがあったのだ。だから、彼の魔法の熟練度については、問題ないと思う。
「……ということだから、ロドリゴくんの実力は心配ないと思うよ。」
「へぇ~、ロドリゴくんやるじゃん!」
「君たちに言われると褒められてるのか、皮肉を言われてるのかわからないよ……ははははは。」
「からかってないよ!」
「じゃあ、そういうことで決まりだね!」
これでロドリゴくんが3人目のメンバーとなり、私達は同好会を立ち上げられることになった。
早速先生の、ところにそのことをルチアちゃんが伝えに小走りで向かう。私達はルチアちゃんの後を追う。
「せんせー、ボク達、新しい同好会を立ち上げることにしたんですけど。」
「えっとー、どんなことをするの?」
「ボク達、自分だけの魔法を創るんです!」
「え〜、面白そうね〜。貴方達ならきっと平気よ。じゃあ、私が顧問をするわね。でも、同好会って、部費が降りないけど大丈夫なの?」
ううぅ、そうなんだよな……。
「あ、先生平気ですよ。活動費くらいなら僕のポケットマネーでなんとかしますよ。僕、ファルファラきっての商人、コンティーニ家の三男坊なんで。」
え、ロドリゴくんが活動費出してくれるの? あと、商人の家の子なんだ。でも商業科じゃないんだね。
私がキョドってる間に先生とロドリゴくんの間で会話は進んでいく。
「んー、それだとロドリゴくんだけに負担がかかっちゃうんじゃない?」
「へーきですよ。持ちつ持たれつってことで。」
「まあ、本人がいいって言うならいいかな?」
「はい、任せてください。」
どうやらロドリゴくんが活動費を出してくれることで決まったみたい。感謝しなきゃ。
「「ロドリゴくん、ありがとう。」」
私とルチアちゃんでハモる。
ということで、私達の同好会は、イサベル先生を顧問として成立した。同好会、楽しみだな♪
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私は、帝立学園魔法科2組担任、イサベル・モンテス。枢機卿猊下からの推薦で学園の教師になった。世間から見ると、この仕事はかなり羨ましがられる。
そんな私には最近の悩みがある。
私のクラスには物凄い子達がいる。もう、毎日が驚きの連続だ。校長、私を過労死させるつもりなのかな……。
まず、へレーナちゃん。この子入学試験でぶっちぎりの首席だった。まだ9歳なのに光魔法の上級魔法【聖槍】、水魔法の上級魔法【氷槍】の複合魔法の【雷槍】を入学試験でやってのけたのだ。さらに、魔法志望だったのに何故か騎士科の生徒顔負けの剣術を入学試験で披露したらしい。私は、直接見ていないけれど。
次にルチアちゃん。正確に言うと、この子はうちの学園の生徒ではない。さらに言えば、人間ですらない。だって彼女は、精霊だから。それも、神代精霊。神代精霊なんて、童話に出てくるくらいしか聞かない。もう、最初に校長から聞いた時はとうとう校長がおかしくなったのかと思った。だって、こんなこと普通信じられないでしょ。まったく、神代精霊と契約しちゃうへレーナちゃんはどーなってんのよ。
最後にアーデルハイドちゃん。この子は、レコルド帝国の皇帝陛下の姪御様という相当高貴な身分な子だ。同じクラスにへレーナちゃんとルチアちゃんがいると、霞んでしまうかもしれないが、世間からみたら相当すごい。この子も9歳にして上級魔法【火炎爆発】を使っていた。しかも、筆記試験では1位だったらしい。
どうやらこれから3年苦労しそう。頑張れ、私。
1日に3話投稿してる人とかいるけど、なんであんなに早いんだろ。あー、速筆スキルが欲しいよー。
和泉マ○ムネ先生は、たしか1日に10万字程書けるらしいですけど笑




