表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/34

第25話 入学試験頑張るぞ!

ほんとは、昨日のうちに書き上がっていたのですが、投稿し忘れました。ごめんなさい。

「ルチアちゃん、おはよぉー!」


「ふああぁ〜、レーナちゃん、おはよ。」


 今日、私はいつもよりおそらく早めに起きていた。なぜ、おそらくなのかっていうと、この世界に時計の類はないためだ。時間はほとんどの街にもある、鐘を打つ回数で知らされる。


 話を戻そう。私がいつもより早く起きた理由。それは、今日のテストが不安で、あまり深い眠りにつけなかったからだ。

 グリセルダさん達は、私が余裕で合格すると言って言っていたが、これでもし合格しなかったら、グリセルダさん達の期待を裏切ることになる。そんな事態にはぜっっったいなりたくない。


『私とルチアちゃんの2人だと帝立学園までの道で迷いそう』とか思ってるそこのあなた! 聞いて驚くがいい! もう学園までの道は確認済みなのだっ!

 と、いうことでたぶん今日は、迷子にならないと思う。


 そして、ルチアちゃんは、のほほんとしている。なんでかっていうと、けっこう忘れがちな事実だけど、ルチアちゃんは、()()なので、受験しないのだ。

 でも、『精霊と契約している受験生は、精霊も連れてくるように』との通達があったので、今日はルチアちゃんも連れていくのだ。

 ルチアちゃんは、『やっと精霊らしい仕事ができる♪』と張り切っていた。なんとか合格出来るといいんだけど……。



「ほら、ルチアちゃん出かけるよーー!」


「はーい! ボク、今日、頑張っちゃうからね〜!」


 手を繋いで帝立学園まで歩く。

 学園に向かっていくにつれて、私達くらいの年の子達が、親と一緒に歩いてるのがちらほら見受けられるようになっていく。みんな、受験生なのだろう。



 帝立学園には、魔術師科、騎士科、政治科、商業科がある。どこに出願するかによって受験における、各受験科目の配点が変わってくる。ちなみに、私が受験するのは魔法科だ。

 受験科目は、歴史、政治、経済、その他の分野における一般教養の筆記テスト、本物の騎士との手合わせ(かなり手加減してくれるが。)と、魔法の披露の3つ。

 魔法についてはグリセルダさん、剣の訓練はセバスチャン、筆記分野はベンさんから今まで3年間教わってきた。よし、この3人からの期待に応えるために頑張ろう。



 考え事をして歩いていると、学校の校門のところまで来た。ここで親と来た人は、別れることになる。みんな、親達は自分の子供に激励している。

 いよいよ受験って感じがしてきたな……。うあああ……、緊張するぅ……。



 その時だった。


 ガラガラ……


 バンッ!


(わたくし)のこの明晰な頭脳と素晴らしい程の魔法と剣術を試すときがやってきましたわ!

 他の受験生の方には可哀想ですけど、わたくしが受験するからには、もう首席は決まりのようなものですわね!

 そうよね、お父様!」


「アデルは優秀だからな、試験頑張るんだぞ。」


「はいっ! 頑張りますわ! (わたくし)にとっては余裕でしょうけど。」



 校門の前に1台の馬車がやって来たかと思うと、ドアが開き、受験生であろう1人の美少女と、父親らしき人物が降りてくる。父親の方は主張は少ないが上品、女の子の方は派手で自己主張の強いけど可愛いドレスを着ているという違いはあるものの、二人とも質の良さそうな服を着ている。

 女の子の方は、ピンクの髪のストレートロングヘア、父親の方は、茶髪のオールバックだ。

 贅沢そうな服装からして、きっとこの帝国の貴族なのだろう。


 それにしてもあの女の子、すごい自信家だな……。私なんか、こんなに不安になって緊張しているのに。



「お父様! 行ってきますわね! この私、アーデルハイド・フォン・エストマンにかかれば、試験なんてちょちょいのちょいでしてよ。 まあ、首席をとるという定まった運命をなぞるだけなのですわ!」


「アデルは今日も元気だね。試験頑張ってくるんだぞ。」


「はーい♪」



 誰も頼んでもないのに自ら自己紹介をした、アーデルハイドと言うらしい少女は、優雅な足取りで筆記試験の行われる校舎の方へと向かっていく。うん、生粋のお嬢様だね、あの子。私なんかと比べ物にならない。


 あの子、やっぱり凄いや。私なんか、豆腐メンタルでこんなに緊張してるのに……。


 まあ、緊張してるのは私だけではないっぽい。きっとあの子が特殊なのだろう。




 それから校舎の入口で1人ずつ、受験受付をする。自分の名前を言い、受験番号を受付にいる人に教えてもらう。学校に願書を送った順番で受験番号が決まるのだ。


「はい、次の方。」


 私は、列から離れ、ルチアちゃんと一緒に受付の机のところへと歩く。私達の受付の人は、50代くらいの白髪のおばさんだった。眼鏡を掛けていて、目の奥の光が鋭い――気がする。


「そこのあなた、受付は1人ずつですよ。」


「あっ、違うんです。この子は、受験者じゃなくて、私の精霊なんです。」


 私は、ルチアちゃんが精霊だと証明するために、ダイヤのネックレスを首からはずし、目の前のおばさんに手渡す。


 おばさんは、ネックレスを受け取ると、右手で握る。


「っ!?」


 仏頂面を貫いていたおばさんの顔に初めてそれ以外の表情が表れる。それは、驚愕の表情だった。


「わかってもらえました?」


「ふふっ、その身長で……と、……なると、……だね。」


 おばさんは、ブツブツ呟いた後、私の方を意味ありげな感じで見てくる。正直、怖い。だって、ふっと笑って、私のことを見透かしたように鋭い目付きで見てくるんだもん。敵意があるわけじゃないみたいだけど…


「え、あ……、はい。」


 ちょ、ちょっと! ビビっちゃってまともに声が出なかったじゃん!


「ふふっ、今年は面白いものが見れそうですね。楽しみです。あなたの受験番号は、666番ですね。心配ないと思いますが、試験頑張って頂戴。もう、試験会場に行ってよろしい。

 あと、本来は、精霊にはポケットに入ってもらっているのですが、んー、そうですね、そっちの子は、本部で待機ということにしましょう。本部は筆記試験を行う校舎の右手にあります。

 では、次の方。」


 おばさんに説明を受け、受験受付が終わる。この後は、いよいよ筆記試験本番だ。あー、緊張するな……。


 筆記試験を行う校舎の前まで2人で来る。ルチアちゃんとは、ここでいったんお別れだ。


「じゃあ、レーナちゃん、受験頑張ってきてねー。」


「うん……、頑張るよぉ……。」


 ルチアちゃんは、よしよしと私の頭を撫でてくれ、励ましてくれる。



 そして、別れ際に一言、


「ねぇ、あのおばさん、ネックレスに刻んだボクの術式、ちょっと握っただけで理解してた。たとえ、先生だとしても早すぎる。只者じゃないよ。ちょっと、注意した方がいい。」


 その忠告は、ルチアちゃんにしては珍しく、声のトーンを落とした、冷静なものだった。

入学試験、終わらなかった……。この話で書ききろうと思ってたのにぃ……。

誤字報告ありがとうございました! 初めてで嬉しくてやばいやばい連呼してました笑。

【連絡】定期テストが近いので、しばらく更新できないと思います。

もし、よければ、ブックマーク、ポイント評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ