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第24話 帝都入り

今話から学園編です!

ここしばらくおにーちゃん編書いてたから、本編を書く腕がなまった気がする……。

 グリセルダさんの家を出発して1週間。

 私達は、帝都目前まで来ていた。目の前にそびえる、帝都ヴィシュナル全体を取り囲んだ城壁の大きさに圧倒されていた。どれほどの大きさなのだろうか。横幅はというと、壁に丸みを帯びているものの、地平線の方まで続いている。この街、直径10キロほどあるのではないだろうか。この街を作るのにどれほどの歳月と労力がかかったのだろう……。


 私とルチアちゃんは、まひろから降りて、帝都に入るためのチェック待ちの列に並び、手を繋いでいた。




「ねえ、あの子たちものすごく可愛いくない? ほらほら、あそこの金髪の子と銀髪の子。」


「ん? おおっ、めっちゃ可愛いじゃん。あたし、ああゆう純粋そうな子を見ると、ちょっかいかけたくなるんだよね。」


「ダメよ。ウルスラ。勝手に声かけたりしたら。それに、あんないい服を普段着で着てるなんてきっとお貴族様よ。ウルスラったら、ぜったい失礼なこと言っちゃったりするよ。」


「ええ~、大丈夫だと思うけどな~。貴族の人でもお忍びだよ、きっと。それにしても、従者の人居ないのかな?」




 ようやく私たちの順番が回ってくる。長かったぁー。10分くらい待ったかも。


「お嬢ちゃん方、身分証明書みたいなものか、帝都在住証明書持ってないかい?」


 え!? そういうもの必要なの? どうしよう、持ってないよ……。


「じゃあ、すまないが銀貨5枚払ってくれ。こっちもそういう決まりなんでな。」


 そっかぁー、身分証明書のたぐいがないと門でお金をとられるのか。私は、銀か5枚をゴソゴソと取り出す。


「はい、どーぞ。」


「もう通っていいぞ。治安が悪ぃからくれぐれもスラム街の方には近づくなよ。そんで、良い宿とれよ。」


「どうもありがとうございます。」



 門を潜り、街をぐるりと囲んだ壁の内側に入る。街並みは圧巻なものだった。

 門から真っ直ぐに延びた大きな道。そしてその道は、遠すぎて霞んで見える巨大な城へと繋がっている。さすが帝都だ。


「すんごいおっきい街だね。」


「うん。ボクも初めて見たよ。知らない間に人族がこんな大きな街を作ってるとは……。」


「そんで、宿はどこにあるの?」


「……わかんない。」


 帝都に入ったはいいものの、私達は、宿の場所がわからず、門をくぐったところで立ち往生していた。観光地というわけではないので、観光案内所も周辺マップの載った立て札もないのだ。


「どうしよっか……。」


 ルチアちゃんと2人で途方に暮れていると、後ろから肩を叩かれる。


「ねー、君たち、さっき門に並んでた子たちだよねっ! さっきから立ち止まって考えごとしてるみたいだけどどーしたの?」


「ちょ、ちょっと、ウルスラ! 待ちなさいよねっ!」


「いいじゃん、なんか困ってそうだし。」


「まったく、ウルスラはいつもこうなんだから。」



 女の人が私たち2人に声をかけてきた。それから、もう1人、女性がやって来る。この人たち、私たちの前でコントを始めた。


「あのー、どちら様でしょーか?」


 このままではずっと2人で続けてそうなので、私が割り込む。


「あー、ごめんごめん。なんか、困ってそうだから声をかけてみたんだ。」


「私たち、困ってますっ!」


 私は、ここぞとばかり声を張る。宿の場所を教えてくれる親切な人が現れたのだ。


「うぐ〜~! 何これ、めっちゃ可愛い! んで、何困ってんの~?」


「宿を探してるんです。帝都に来たばかりでわからなくて。」


「じゃあ、私たちに着いてきて。どんなところがいいかは歩きながら話しましょ。」




 それから、私たち4人は、お話ししながら宿へ向かって歩く。厩舎があって、ご飯が美味しいところがいいとお願いして、そこへ向かって案内してもらってるのだ。私の横でルチアちゃんが、ごはん♪ごはん♪ って言ってたから美味しいご飯は必須。


 そして、簡単に自己紹介してもらい、先に私たちに声をかけてきた女の人がウルスラさん、あとから追いついてきた女の人がブリギッタさんだとわかった。


「私達さ、あなた達がいい服着てるから、貴族のご令嬢なのかと思ってるんだけど、どうなの? 不敬罪とかなりたくないから先に聞いておくけど。」


「あ、うん、いや、違いますっ! 私たち、フツーの女の子ですっ!」


 なんとかちゃんと答えられた。アブナイ、アブナイ、人族の国では、魔族ってバレるようなことは言わないようにしないと。


「ふふっ♪ 元気が良くていいね。」



 それから私たちは、いろいろなことを話しながら歩いた。大まかにこの街のどこに何があるかとか。


 そして、宿につく。宿の隣にしっかりと厩舎がある。宿自体は、帝都でも屈指の評判らしくかなり規模が大きい。


 私たちは、ウルスラさん達2人に宿の前でお礼を言って別れ、まひろを厩舎に繋いでバイバイして、宿の中へと入る。


 部屋は2人部屋を1つとった。さすが、帝都の宿。とても綺麗だ。試験日までの1週間と、受かったらの話だが、入学するまでの間、この宿にお世話になるのだ。


 そして、お風呂。各部屋にも小さな浴槽があるのだが、なんと、この宿、大浴場があるのだ。それがこの宿の売りの一つでもあるらしい。受付で聞いた時には嬉しくて思わず、うひょっ! っと声を出してしまった。


 大浴場にはルチアちゃんと2人で行き、浴槽で泳いだ。あ、ちゃんと身体を洗ってから入ったからねっ!


 次に特筆すべきことは、夕食。ここの宿の食事の評判は良く、食事のためだけに訪れる人もいる、らしい。(ブリギッタさん談)


 期待通り、食事は美味しかった。素材自体も良いものを使ってるんだろう。ルチアちゃんが、「バイキングじゃないの〜」と嘆いていたが、このクオリティでバイキングだとしたら、宿は赤字になると思う。

 それにしても、ルチアちゃん、どこでバイキングなんて言葉覚えてきたのだろう? わたしは前世の記憶で覚えてるけど……。



 それから1週間程。私達は、宿の周囲を散策したり、宿でごろごろしたり、ごろごろしたり、ごろごろしたり……etc して過ごし、とうとう帝立学園の入学試験の前日になっていたのだった。


P.S. 願書はちゃんと書いて、宿のすぐ近くの郵便局に出してきたんだからねッ!

次話からは本格的に学園編です。

もしよければブックマーク、評価よろしくお願いします。作者の励みになります。


そら

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