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―2―怪しすぎる僕2
あぁ、なんて事でしょう。
この勇者は、何一つこの世界の事を知らないなんて!
これでは、役も立たないではないか!
私の名を教えれば、甘そうなどと言う。
どういう意味だろうか?
大学生という、意味不明な単語を言い出だしたと思えば、
二十歳と見え透いた事を言う。
しかも、自分の姿を見て驚いたフリまで。
怪しい! ここまで怪しいと思った転生者はいない。
それとも、勇者とはこういう存在なのか?
一度、あの方に会せようと思うも断られた。
触れる事も出来ないので諦めるしかあるまい。
――害はなさそうなので、見なかった事にしよう。




