ゴブリン討伐
さて、森へ来た訳だが…
「ゴブリン…多くないか?」
見たところ、ゴブリンの集落が完成している。
この世界では、これが普通のゴブリン討伐の依頼なのか?
…まあ、そんなことはないだろう。
幸い囚われている人もいないようだし。
さっさと片付けて依頼を完了して寝る。
だが、このまま突っ込んだらゴブリンの返り血を浴びてしまうかもしれない。
避けながら倒すことも出来るが、そんな事のために労力を使いたくないしな…
どうするか…
「そうだ、魔法を使おう。」
人もいないし、ゴブリンの返り血を浴びたくないし、もうこれしかないな。
幸いな事に、この世界では討伐したモンスターを記録してくれるらしいから、跡形も残さず消しても問題はないしな。
そうと決まれば早速…
「『燃え尽きろ』」
…さて、結果を言おう。
やり過ぎた。
ゴブリンの集落があった所には、巨大なクレーターができている。
まあ、やってしまった事は仕方ない。
いい感じの言い訳を考えておくか。
では、ギルドへ報告しに行くか。
「…というわけだ。」
森の事を話した。
もちろん、クレーターの事はゴブリンのせいにしている。
「…えっと?
すみませんが、もう一度言ってもらっても?」
「ゴブリンが集落を作っていた、囚われている人は居なかったから突撃した。
最後の一匹が何かアイテムを持っていて嫌な予感がしたから離れたら、そのアイテムが爆発して森にクレーターができた。
これでいいか?」
「はい…なんとか…
色々あったみたいですね、大丈夫でしたか?」
「ああ、問題ない。
というわけで、クエストを完了した。」
「…一つ言っておきますと、ゴブリンの集落は一人で突っ込むものではありません。
ランクFなら、なおさらです。」
ふむ、そうだったのか。
「まあ、生きているからいいだろう。」
「それはそうですが…
でも…いえ、なんでもないです。
とにかく!これからはこんな危ないことしないでくださいね!」
まあ、こんなことをやり続けたら国に目をつけられそうだからな。
ここは大人しく従っておこう。
「分かった。
これからは気を付けよう。」
「本当ですね?
では、討伐履歴を見るのでギルドカードを見せてください!」
「ああ、分かった。」
「では、少し預からせていただきます。
待っていてください。」
「了解した。」
…改めてギルドの中を見るが、賑わっているな。
酒を飲む奴や、武器の手入れをしている奴…
本当に色々なやつがいるな。
さて、もうそろそろ報酬が来てもおかしくないんだが…
「ソータさん、ちょっと来てください。
お話があります。」
投稿遅れてすみません!
明日がテストなので、明日から週二回位投稿したいなー、と思っています。
誤字、脱字等ご指摘お願いします。