冒険者との問題
さて、クエストを受けて森まで来たわけだが、
「これはどういうことだ?」
「お前が、ニーナちゃんと仲良く話しているからだ!」
「そうだ!
あんなに嬉しそうに話しているのはお前だけだ!
俺たちにはあんなに嬉しそうに話されたこともないんだぞ!」
「そうだ!
お前がニーナちゃんに何かしたんだろ!
だから俺たちはお前を倒してニーナちゃんの目を覚ましてやるんだ!」
何をいってるんだこいつらは、頭がどうかしてるのか?
俺を倒したところでニーナからの好意がどうにかなるわけでもないだろう。
そもそも、俺はニーナになにもしていないぞ?
なんでいつもより楽しそうだったんだ?
…分からんな。
まあ、こいつらは俺に敵意を向けた。
さあ、この世界での初戦闘だ、進化した俺の練習相手になってくれ。
っと、その前に聞いておかなければいけないことがあったな。
「お前らは、俺と戦うってことでいいな?」
「いや、戦いじゃない。
そもそも一対一じゃないしな。」
「そうそう、ランクFが俺達ランクAの『破壊する者』に勝てると思っているのか?」
ああ、こいつらはよくいるランクが強さだと思っている奴らか。
「なら、ためしてみるか?
ランクFがランクAに勝てるかどうか。
まあ、結果は分かりきっているがな。」
「ほう、いってくれるじゃねえか!
お前ら、身の程を思い知らせてやるぞ!」
ふむ、三方向からの同時攻撃か。
だが、遅いな。
現状確認をする余裕すらあるな。
動体視力が強化されているな、とりあえず攻撃を避けるか。
「何!
どこへ行った!?」
ふむ、どうやら他にも強化されているらしいな。
一瞬で相手の後ろに回り込めるとわな。
「ここだよ、お前の後ろだ。」
首の後ろにを手の側面で叩く…要は首トンだな。
「がっ!」
「何!」
「いつの間に!」
「あと二人だな。」
「だが、まだこっちは二人だ!
まだ勝て…」
「喋ってていいのか?
俺はもうお前の後ろだぞ?」
「何!
しまっ…」
「反応遅いよ。
戦闘中は目を相手から放したら死ぬぞ?」
「うぐっ!」
「なん…だと?
登録したてのランクEにランクAが負けるはずがねえ!
負けるはずがねえんだよぉ!」
ふむ、突っ込んできたか。
しかし、作戦も次のことも何も考えていないな。
一番戦いでやってはいけないやつだな。
こんなのは、殺してくれといっているようなものだ。
そうだ、気絶させる前に教えておいてやろう。
「忠告だ。
ランクが強さを現していると誰が決めた?」
相手のアゴに軽いアッパーを打ち込む。
「ウゴォ!」
ふむ、大体自分のスペックは理解できた。
一応礼を言っておこう、聞いていないと思うが…
「確認試合、感謝する。」
さて、ゴブリン討伐だ。
そろそろ受験なので、投稿ペースが遅くなります。スミマセン!見ている人がいるかどうか分かりませんが…
誤字、脱字等ご指摘お願いします。