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決闘

「始め!」


…始まったな、どう動くか。

相手が動くのを待って受け流していくか。


「そっちから来ないなら、こっちから行くよ?」


ほう、なかなかいい攻撃だ。

切り下ろしからの切り上げか、これは切り下ろしを受け流して、切り上げをギリギリで避ける。

さらに襲いかかる連撃を受け流したり、ギリギリで避ける。


「どうしたんだい?

僕にあんなことを言ったわりに防御ばっかりで攻撃をしてこないじゃないかい。」


ほう、なら受け流した後にカウンターも入れてやるか。

相手の攻撃を受け流して、けっこう軽く相手の頭近くに剣の横切りを入れる。

まあ、これくらい勇者なら避けてくれるだろう。


ゴッ!


「うぐっ」


はっ?


「やってくれるじゃないか、だが今のはラッキーパンチだろう?

次はあたらないぞ?」


いやいや、あんな攻撃を避けられないなら、この世界はいったいどれだけ前の世界と比べて弱いのだろうか?

いや、こいつが弱いだけかも…


「なんだあいつ…

俺は勇者様の攻撃が見えなかったのに、あいつ、受け流すだけじゃなく、カウンターまで…

あいつ、何者なんだ?」


というわけではなさそうだな。

そう考えると、この世界では俺が本気になったら本当に魔王を目指せるかもしれないな。

気を付けよう。

さてもうそろそろ終わりにしようかな、さっきのカウンターであいつの攻撃が雑になってきているしな。

こんな相手なら腹に一撃入れれば負けを認めるだろう。


ドスッ


「うぐっ」


「そこまで!この勝負、相良 蒼汰の勝ちとする!」


よし、これであいつは関わってこないだろう。


「ま、まだ、だ。

まだ、負けて、ない…」


「いやいや、結果を聞いていたか?

俺の勝ちだ、だが、けっこうギリギリだったがな。」


「いや、まだだ!

僕はまだ、戦える!」


おいおい、まじかこいつ、頭がイカれてるんじゃないのか?


「これでも食らえ!

『ホーリーランス』!」


ほう、魔法での攻撃か。

おそらく、勇者の主人公補正のようなもので不屈の心みたいなものがあるんだろう。

だが、弱い。


「なに!

あいつ、勇者様のかなり魔力が込められた『ホーリーランス』を切っただと!?」


「そもそも、魔法を切ることができるのが異常だ!」


「なんなんだ、あいつは!」


ふむ、どうやら魔法を切るのは異常な事らしいな。

まあ、やってしまったらしょうがない。

さっさと終わらせて、出ていくしかなさそうだ。

異世界で磨きあげた一撃、見せてやろう。


「『一閃』!」


「ウゴッ!」


「敗けだと言われただろう、現実を見ろ。」


ふむ、一閃でここまでの威力か。

一閃はただ早く横に振るだけなんだけどな。

これはいよいよ本気で戦えなくなってきたな。

まあ、とりあえず決闘は俺の勝ちだな。






誤字、脱字、書き方アドバイス等ありましたらお願いします。

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