神との対話
処女作です。気長に読んでいただけると幸いです。
「ん?なんだこの見覚えのある空間は」
「久しぶりだね。
また会うとは思ってもなかったよ。」
「懐かしいな、神様。
さて、なぜここに俺がまた連れてこられたのかを説明してほしい。
俺はもとの世界では寝ていたはずだが。」
「それについてなんだけどね、君はまた召喚されたらしいんだ。
それで、召喚された者には必ずスキルを与えなければならないんだけど、今回は巻き込まれた者がいたと聞いてね、会ってみたら、まさか君だとは思わなかったよ。」
「巻き込まれた?
俺の近くには、人はいないはずだが?」
「うん、そこは僕にも分からないかな。
召喚で何か起きて、たまたま巻き込まれたか、もしくは、召喚者がとにかく強い人を望んだのか。
とにかく原因は不明だね。」
「そうか、まあいい。
それで?俺は向こうでどうすればいいんだ?」
「得にないよ?」
「は?」
「だって君は向こうでは巻き込まれた者として扱われるから。
だから、のんびり過ごすもよし。
魔王を目指すのもよしだね。
後、前の世界とは違う世界だよ。」
「魔王のことが気になるが、分かった。
最後にひとつ聞くが、前の異世界の物は持っているのか?」
「それについては大丈夫だよ、安心してくれていい。
ただ、この世界に無いものもあるから気を付けて使ってくれよ。」
「了解した。
さて、もういかせてもらうぞ。」
「うん、それじゃあ行ってらっしゃい」
「ああ、行ってくる。」