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インディ娘ちゃんのノーテンキ学園冒険隊  作者: マックロウXK
第一章 インディ娘とノーテンキ冒険隊
8/93

夏山晴海の憂鬱

 小さいころ、あたしは独りぼっちだった。



 初めて、その映画をテレビで見た時は衝撃だった。

 洋画劇場で放映されていた、昔の映画。

 革ジャン、肩掛けカバン、フェルトの帽子を被った考古学者が、世界を飛び回り、宝物を巡って悪党と戦う物語。


 主人公の武器は革のムチ。

 そして、知恵と勇気。


 時には転がる岩に追いまわされ、時にはトロッコで暴走し。

 敵の妨害にも、どんな困難にも、身体1つで立ち向かう。

 そして、仲間たちと共に、最後は悪党を倒すかっこいいヒーロー。


 インディ・ジョーンズ。


 それが、映画のタイトルで主人公(ヒーロー)の名前。

 あたしは彼を師匠と仰ぎ、これからの人生の指標とすることに決めたの。


 だから、あたしはインディ・ジョーンズの素晴らしさを皆で分かち合い、そして仲間たちと冒険をしようと思ったんだけど。


「ねーねー、みんなー! 冒険隊ごっこしようよ!」

「えー、なにそれー?」

「インディ・ジョーンズだよ! あたしといっしょに冒険しよ!」

「お洋服がよごれちゃうから、いやよ」

「わたしたち、おままごとがしたいから、どっか行って」


 女の子達は、あたしと同じ遊びをしてくれない。


「冒険隊ごっこしようぜー!」

「おれも、おれもー」

「あたしも入れて!」


 あたしが、男の子達の遊びに混ざろうとすると。


「えー、女が入ってくるなよー」

「いーじゃない、あたしもみんなと冒険したいよ!」

「女といっしょに遊べるか! みんな、あっち行こうぜー」


 男の子達は、あたしといっしょに遊んでくれない。


 女の子も、男の子も、あたしの周りから離れて行く。


 だから、あたしは、独りでいることが多くなった。

 独りで冒険家を目指して、色んなことをしていたの。


 そのうち。


 あの子は変わってるから、いつも変な事ばかり言っている。

 あの子は変わってるから、変な事ばかりしている。

 あの子は変わってるから、一緒にいたくない。


 変わってる。変わってる。変わってる……。


 変わり者のレッテルを貼られ、誰もあたしに近寄らなくなっていった。


 あたしは、変なの?

 あたしは、普通じゃないの?

 インディ・ジョーンズが好きで、冒険が大好きで、何が悪いの?


 そう思えば思うほど、目から涙がこぼれ、心が引き裂かれそうになる。


 だったら、あたしは、独りでいい!

 誰も理解(わか)ってくれないなら、独りでいい!


 これが、あたし。

 あたしは、あたしなの!


 でも……。


 あたしには、一緒に冒険してくれる仲間なんてできっこない……。


 そう思って、あきらめていた、そんな時。


 あたしは、あの子と出会ったんだ……。

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