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07 さようなら
翌日に葬儀が行われた。
久々に心愛ちゃんの顔を見た…
けどそこには、いつも癒されていたあの笑顔はなかった。
あの日から会ってなかった。
棺桶には白い服を着て花で囲まれてる瑠美さん
棺桶の中の瑠美さんは笑顔で眠っていた。
心愛ちゃんは部屋の隅っこでどこかポカンとしていた。
俺を呼びに来たときも泣いていなかった。
心愛ちゃんは泣いたのだろうか?
そんなことを考えていると自然に隣にいた母さんに話しかけていた。
「なぁ母さん…」
「なに?」
「心愛ちゃんどうなるんだ?」
「どーなるんでしょうね…両親も親戚で引き取ってくれる人もいらっしゃらないらしいですし」
「なぁ母さん
………俺が引き取ってもいいか?」