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06 ココアちゃん
心愛は起きていつも起こしてくれるおばあちゃんを起こしに行った。
「おばぁーちゃん、あさだよ~おきて?」
襖を開けそこで声をかけても瑠美は起きない。
心愛は瑠美の近くにより身体を揺らしたり声をかけた。
「おばぁーちゃん、あさだよ~?」
それでも瑠美は起きなかった。
「おばぁーちゃん?……」
心愛は何度も「おばぁーちゃん」と呼び続けたけど瑠美の目は開かなかった。
心愛は某のいる寺へと走った。
寺に着くとすぐに某を見つけることが出来た。
「お兄ちゃん…」
「どうした?」
「おばあちゃんが起きないの」
某はすぐさま心愛を連れて瑠美の家へ走って行った。